ほんのチラッと見ただけで、また今日の記事を書こうとしています。
いつも、書きたいことはあるのに、それは気が向かないとかなんとか、言い訳と気力のないことを理由に書かないでいます。要は不勉強なんだと思われます。もっと自分の中で書きたい気持ちがあれば、真っ先に書いて行けるはずなのに、なかなかしり込みばかりしています。
「漁夫の利」も戦国時代の話でした。改めて気づいたんですけど、イマイチ背景がわからなくて、いい加減には書けないしとかなんとか、言い訳ですね。今晩でも少しだけ戦国策見直してみます。
もう、21時になったので、皆既月食も全く見えませんでしたし、気づいたことを書きますね。
古代のものって、私たちにいろんな幻想を抱かせますけど、1960年代からずっと古代スペクタクルのドラマを当時の人たちは見てきたのだと思われます。
「ベンハー」「十戒」「天地創造」「スパルタカス」「聖衣」ほか、もっともっといろんな映画があったと思うんです。
日本も、中東も、ヨーロッパも、古代からいろんな王朝・文明が起きては消え、栄枯盛衰があったような気がするし、ずっと映画などで見させられてきたような気がします。
今の若い人は、そういうのをゲームか、マンガか、そういうところで入っていって、少しずつ慣れ親しんでいくんだろうけど、私たちよりもテンポよくすんなり吸収していく人もいるような気がします。
私たちは、ほんとに断片的なものが少しずつつながる、パッチワークみたいなものだったんじゃないかな。高校で世界史は習ったけれど、それは知識・受験の材料であって、なかなか生きた知識にはならないところがありました。
それで、NHKが「未来への遺産」という番組を作ってくれたら,有り難く見させてもらって、いっぱしの歴史通になったような気がしたのでした。
ここまでは70年代前後の気分です。
それを2021年の夕方のほんの少しの間見てみたら、ものすごく語りが多くて、アナウンサーの和田篤さんの重厚な語りと、そこに関連するイメージ映像と、訳の分からない幻影役の佐藤友美さんが、巫女さんになったり、古代の女の人になったり、ギリシアの女神になったり、とっかえひっかえファッションシヨーみたいなのさせられてるなあ、という感想でした。
映像が歴史を語っていなくて、アナウンサー、つまりディレクターが作った原稿をひたすら重みをつけて語るアナウンスだけが意味があって、映像はとぎれとぎれで、海外取材とか、いろいろした割には、現代に通じるものがないなあという感じでした。
確か、「シルクロード」の番組もNHKさんは熱烈歓迎の中国と共同取材で作ってたけど、これも今思えば、すべて過去の話で、今ではとてもウイグルや、少数民族の地へ取材には行けないでしょうし、ウイグルの人たちが出てきたら、今ではこの人たちの子孫も、みんな虐げられて、自由に生きていないのだろうなと悲しくなるばかりで、ここでも映像はあまり何も語っていなかった。
若い時の私は、こんな内容のものを有り難がり、本も一冊だけ買って、大切にしてたんですけど、やがて古本屋に売ってしまいましたっけ。
途中で、あれはあまり意味のない番組であったと気づけたのかもしれません。
NHKさんを批判しているのではなくて、70年代は、そういうふうによその国の文化を紹介するだけで、ありがたかったということなんでしょう。
今となっては、もっとキレイで、もっときらびやかな映像で、世界の文化を見せてもらえますし、もう少しそれらしい情報もあるはずなんだけど、70年代は変に澄ましていて、気取ってるんです。
私も、たぶん、そういうところがあったんでしょう。今は気取りはなくて、ただボソボソとした日々があるだけです。
少しは気取ってみないとだめです。詩だって生まれないですよね。