何だかとってつけてきたみたいだけど、正真正銘の昨日の明け方の夢でした。
なんていう曲なのか、全く知りませんでした。でも、フレーズだけが夢の中で何度か鳴っていました。「どうしてこんな曲なんだろう? 全く、突然のことだけど、このフレーズだけは聞いたことがあるぞ。このフレーズそのまま打ち込んだら、たぶん出てくるだろう」と検索しました。
♬ 生まれた時が悪いのか
それだけですぐに出てきましたが、何だかわざとらしい名前で、私は曲も曲名もどうでもいいから、とりあえずそのフレーズだけを記憶していたらしいのです。
山上路夫さんが作詞で、佐藤勝さんが作曲。佐藤さんは、ゴジラシリーズの第二作の「ゴジラの逆襲」かで、アンギラスが出て来る回の音楽担当でした。伊福部昭さんの申し子になっていた私たちは、何となくイマイチだったらしく、次からまた伊福部さんに戻ったらしい。いや、他の人も担当していったでしょう。とにかく、アンギラス担当でした。
1969年の「若者はゆく」という映画のテーマ曲だったようです。たぶん、私は見たこともありません。でも、歌謡曲番組で聴いたんでしょうか。
生まれた時が悪いのか、それともオレが悪いのか
何だか、反省し、世の中に対して諦めみたいな、嘆きみたいな詠嘆調の歌でした。
ネットで検索してみると、一番はだいたい憶えていました。どうして50年も昔の歌を、どこかで聞いたわけじゃないのに、特に好きな歌でもないのに、記憶していたのか、それは人間の怖いところです。
さて、その2番、これは全く知りませんでした。
この世に(オレを?)生んだお母さん
あなたの愛につつまれて
何も知らずに生きてゆくなら
それはやさしいことだけど
そうなんです。私たちは、世の中のことをあれやこれやと嘆いたり、怒ったり、抵抗したり、働きかけたり、反抗したり、納得できなかったり、自分たちの理想をぶつけたり、あれこれしたけれど、何となく無力感に包まれてしまった、そういう内容になっています。
でも、私たちみたいな子どもには、なにも伝わっていなかった。
ただ、何となく暗くて、諦めていて、元気がなくて、悔恨的でした。
私のことだから、ただ脈絡もなく、夢に見ただけでしょう。夢の中でメロディを追いかけていました。それにしても、この曲のサビというか、盛り上がるところはどこ? と夢の中で考えていました。……もちろん、見つからない。
夢のお告げにより、「昭和のブルース」を教えてもらった。そして、1972年の天知茂さんのドラマがあったそうで、天知版の「昭和のブルース」というのがあったそうです。これは聞きおぼえがあったかもしれない。でも、どっちにしても50年前なんですね。
小さい頃って、いろんなものを吸収してますね。これから少しずつ断片的に思い出して、ポツンと記述して、そうしたら瞬時に忘れるんでしょう。困った「私」です。でも、この「私」しかいないですから、せいぜい仲良くしていきます。