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鹿児島県民のみなさんが、もとはテレ朝の記者だった三反園(みたぞの)さんを県知事に選んだこと、たいしたことをやったなあと感心していました。……今年のことですよね。鹿児島のみなさんも、原発のこわさがわかってたんだと思いました!
そりゃ、たぶん川内原発の近くにも活断層はあるのです。それを承知でみんなが原発を誘致して、たぶん大丈夫だろうと再開させたのです。みんな経済優先と国策推進のためです。けれども、即時停止を訴えた三反園さんは当選した。県民は原発が心のどこかでは不安だったのです、きっと。口では、経済とか、産業振興とか言ってるけど、素直にノーだという結果を見せてくれたのです。
だから、当選後から新知事さんはあれこれ頑張ったと思うのです。だけど、この12月になって、とうとう停止はあきらめたような感じだそうです。そして今はフル稼働しているんでしょうね。地震が起こらないといいんですけど……。
知事さんの環境は厳しいです。なにしろ県議会は自民党が牛耳っているし、議員の皆さんは経済振興のためには、原発を再開させるという強い意志をお持ちだから、たまたま選ばれたポッと出の、東京もんなんかには負けないでしょう。
だから、三反園さんは、県議会と折り合いをつけていくために、しぶしぶ承知して、ほかのことをやっていこうとしている。とはいえ、これからもずっと足を引っ張られ続けていくんでしょう。せっかく選ばれたのに、何もできずに終わってしまうのかと思うと、残念でなりません。あと3年しっかりやってほしいし、原発を止められる作戦を考えて欲しいなあ。
本当に危なっかしいし、何もまともな安全対策はないのだと訴えれば、経済振興もすぼむと思うんだけどなあ。何か材料がないのかなあ。あると思うんだけど、そういう情報を公開すると、みんな鹿児島を出て行くことになるから言わないのか、どうなんだろう。
すぐには県民の意識は変わらないから、せいぜい県の既得権益をつぶして、それらを明るみに出して、そんなことよりももっと県民のためになることをしようよと、呼びかけ、いろんな人と連帯し、たくさんの仲間を作り、その人たちも県議会に引き込んで、あたらしい県政というのをやってほしいです。道は厳しいかもしれないけど、諦めないで欲しい。
当選ですべてが決まったわけではありませんでした。そこからがスタートでした。浮かれているとすぐに足をすくわれるんですから、せいぜい頑張ってもらいたいなあ。
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どうしてそうなるのかというと、今朝、ニュースで、三反園知事さんがアップアップしている、というのを聞いたということもあります。
そして、「こころ旅」で、たまたま火野正平さんが訪れた慈眼寺(じげんじ)公園を訪れて、そのことで、ふと思い当たることがあったからです。
鹿児島市内の谷山地区にある、「慈眼寺」という駅もあるくらいの、それなりに大きいところなのだろうと思っていました。でも、お寺の建物を見たことはありませんでした。
正平さんが入った公園の入り口は小さなものでした。けれども、奥は、川は流れているし、森は深いし、石橋はあるし、本当に正平さんが言ってたように、「百名山」の番組のような、歩行シーンが続きました。こんな大きな所にお寺があった。でも今はない。でも、どうしてなくなったのか? やっぱりあれなのかなと思ったのです。
鹿児島の徹底した廃仏毀釈のせいだったのです。
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それでまた、自分の家のことを思い出したのです。うちの先祖は鹿児島の指宿におりました。お墓は仏教でした。でも、指宿で(鹿児島市内でも)お寺を見たことがありませんでした。お墓のお世話をすることもできないので、とうとう父や先祖は、指宿の神社が作ったお墓マンションに入っていますけど、どうしてお寺がないんだろうと思っていました。
母に聞くと、お寺はあるそうです。でも、お寺らしい建物は一切ありません。どうしてなんだろう、と見てみたら、鹿児島は、明治2年から本格的に・徹底的に千いくつあったお寺を一切破壊したそうです。何千人もいたお坊さんはみんな還俗(げんぞく)させたそうで、みんなフツーの人になった。
そんな極端なことができるのが、鹿児島県だったのだとようやく気がつきました。
鹿児島は、明治維新の優等生だったから、率先して徹底的に廃仏毀釈をしてしまった。中国の文化大革命みたいな、思想統制があったらしい。今はないと思うけれど、原発に関しては、三猿みたいで、イヤだなあと思ったりします。
やっと自由そうな知事さんが生まれたのに、その知事さんが三猿になってしまうようじゃ、何の民主主義なんだか、わからなくなってしまいます。
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慈眼寺に話をもどすと、島津家の菩提寺でもあったお寺が、一切の建物も残さずに破壊され尽くすなんて、とても考えられないけれど、それ以後、目に見えるお寺は消滅した。今、細々とお寺機能はあるみたいですが、目立つところにはありません。地下化している。アンダーグラウンドな文化です。
それなのに、鹿児島県民はご先祖を大事にして、お墓のお世話をしつづけてきています。それと仏教を捨てたこととどうつながるのか、廃仏毀釈はパプリックで、ご先祖様はプライベートということなのかなあ。
今度鹿児島に行くことがあったら、慈眼寺で降りて、公園に行こうと思いました。たくさん捨てられたお寺をめぐってみなくっちゃ! まあ、三重県にもたくさんあります。お寺って、ものすごく破壊されることがありますね。どうしてみんなこう極端なのかなあ。
そりゃ、たぶん川内原発の近くにも活断層はあるのです。それを承知でみんなが原発を誘致して、たぶん大丈夫だろうと再開させたのです。みんな経済優先と国策推進のためです。けれども、即時停止を訴えた三反園さんは当選した。県民は原発が心のどこかでは不安だったのです、きっと。口では、経済とか、産業振興とか言ってるけど、素直にノーだという結果を見せてくれたのです。
だから、当選後から新知事さんはあれこれ頑張ったと思うのです。だけど、この12月になって、とうとう停止はあきらめたような感じだそうです。そして今はフル稼働しているんでしょうね。地震が起こらないといいんですけど……。
知事さんの環境は厳しいです。なにしろ県議会は自民党が牛耳っているし、議員の皆さんは経済振興のためには、原発を再開させるという強い意志をお持ちだから、たまたま選ばれたポッと出の、東京もんなんかには負けないでしょう。
だから、三反園さんは、県議会と折り合いをつけていくために、しぶしぶ承知して、ほかのことをやっていこうとしている。とはいえ、これからもずっと足を引っ張られ続けていくんでしょう。せっかく選ばれたのに、何もできずに終わってしまうのかと思うと、残念でなりません。あと3年しっかりやってほしいし、原発を止められる作戦を考えて欲しいなあ。
本当に危なっかしいし、何もまともな安全対策はないのだと訴えれば、経済振興もすぼむと思うんだけどなあ。何か材料がないのかなあ。あると思うんだけど、そういう情報を公開すると、みんな鹿児島を出て行くことになるから言わないのか、どうなんだろう。
すぐには県民の意識は変わらないから、せいぜい県の既得権益をつぶして、それらを明るみに出して、そんなことよりももっと県民のためになることをしようよと、呼びかけ、いろんな人と連帯し、たくさんの仲間を作り、その人たちも県議会に引き込んで、あたらしい県政というのをやってほしいです。道は厳しいかもしれないけど、諦めないで欲しい。
当選ですべてが決まったわけではありませんでした。そこからがスタートでした。浮かれているとすぐに足をすくわれるんですから、せいぜい頑張ってもらいたいなあ。
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どうしてそうなるのかというと、今朝、ニュースで、三反園知事さんがアップアップしている、というのを聞いたということもあります。
そして、「こころ旅」で、たまたま火野正平さんが訪れた慈眼寺(じげんじ)公園を訪れて、そのことで、ふと思い当たることがあったからです。
鹿児島市内の谷山地区にある、「慈眼寺」という駅もあるくらいの、それなりに大きいところなのだろうと思っていました。でも、お寺の建物を見たことはありませんでした。
正平さんが入った公園の入り口は小さなものでした。けれども、奥は、川は流れているし、森は深いし、石橋はあるし、本当に正平さんが言ってたように、「百名山」の番組のような、歩行シーンが続きました。こんな大きな所にお寺があった。でも今はない。でも、どうしてなくなったのか? やっぱりあれなのかなと思ったのです。
鹿児島の徹底した廃仏毀釈のせいだったのです。
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それでまた、自分の家のことを思い出したのです。うちの先祖は鹿児島の指宿におりました。お墓は仏教でした。でも、指宿で(鹿児島市内でも)お寺を見たことがありませんでした。お墓のお世話をすることもできないので、とうとう父や先祖は、指宿の神社が作ったお墓マンションに入っていますけど、どうしてお寺がないんだろうと思っていました。
母に聞くと、お寺はあるそうです。でも、お寺らしい建物は一切ありません。どうしてなんだろう、と見てみたら、鹿児島は、明治2年から本格的に・徹底的に千いくつあったお寺を一切破壊したそうです。何千人もいたお坊さんはみんな還俗(げんぞく)させたそうで、みんなフツーの人になった。
そんな極端なことができるのが、鹿児島県だったのだとようやく気がつきました。
鹿児島は、明治維新の優等生だったから、率先して徹底的に廃仏毀釈をしてしまった。中国の文化大革命みたいな、思想統制があったらしい。今はないと思うけれど、原発に関しては、三猿みたいで、イヤだなあと思ったりします。
やっと自由そうな知事さんが生まれたのに、その知事さんが三猿になってしまうようじゃ、何の民主主義なんだか、わからなくなってしまいます。
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慈眼寺に話をもどすと、島津家の菩提寺でもあったお寺が、一切の建物も残さずに破壊され尽くすなんて、とても考えられないけれど、それ以後、目に見えるお寺は消滅した。今、細々とお寺機能はあるみたいですが、目立つところにはありません。地下化している。アンダーグラウンドな文化です。
それなのに、鹿児島県民はご先祖を大事にして、お墓のお世話をしつづけてきています。それと仏教を捨てたこととどうつながるのか、廃仏毀釈はパプリックで、ご先祖様はプライベートということなのかなあ。
今度鹿児島に行くことがあったら、慈眼寺で降りて、公園に行こうと思いました。たくさん捨てられたお寺をめぐってみなくっちゃ! まあ、三重県にもたくさんあります。お寺って、ものすごく破壊されることがありますね。どうしてみんなこう極端なのかなあ。