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今日の夕方まで、三重県の町の古本屋さんの力を結集したイベントが行われています。
昨日もたくさんの人が来られたというし、今日もたくさんの方に来てもらえるといいなと思います。
私は、古本屋さんではないので、ただのお客さんとして参加しました。金曜の11時くらいだったでしょうか。
すでにたくさんのお客さんがいました。若い人がたくさんいました。ツイートなんかを見てますと、お仕事をお休みして参加した人とか、みなさん三重県で初の試みだから、それを支えようとして集まって来たみたいでした。
オッサン、オバサンが参加しているのは、これは暇な人たちだから、まあいいかと思ってましたけど、若い人たちがたくさんいたのは、三重の底力みたいなを感じられてうれしかったんです。みんな、そういうのを求めているのに、その願いをかなえてもらえなくて、都会やらに出かけて、そこで憂さ晴らしをしてきたのだけれど、やっと今初めて、県内でそういう企画が成立したのだと実感できたと思います。
でも、こういうことができたのも、ここに集まった本屋さんたちの力であり、それぞれの本屋さんたちが独自の道を切り開いてきたから、実現したんだと思います。つい何年か前には、三重県にはブックオフくらいしか古書店はありませんでした。それが今、盛り返してきたんです。
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古書店を経営するというのは、それは簡単なことではありません。お客さんが来たとしても、彼らがお金を使うのはほんのわずかであり、たくさんのお客さんがやって来て、たくさん買ってもらわないことには経営は成り立たなかったでしょう。
だから、古本屋さんたちは、カフェ的な要素を持たせたり、独自の味を追求したり、通販で頑張ったり、買い取りに各地に出かけたり、近隣のイベントに参加したり、SNS発信をしたり、それはもう日々活動されてきたと思います。
私は、そうした本屋さんたちのSNSフォロワーとして、みなさんが活躍されているのを見守って来たつもりでした。そんなことよりも、お店に出かけて、本を買えばいいのですけど、シブチンですし、なかなか本を読めなくて、根気がなくて、ただのフォローを繰り返すだけでした。
そして、折角、リアルで本屋さんたちがそこにいるのであれば、もっと話しかけて、もっとおしゃべりすればいいのに、何度かお話したことのあるOさんと、ほんの少しだけしゃべっただけでした。
ああ、人見知り。ああ、大人げない。
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そして、本は?
・音と言葉(フルトヴェングラー)新潮文庫 1999
・バッハ(樋口隆一)新潮文庫 2000
・犬狼都市(澁澤龍彦)福武文庫 1994
・エピクロスの肋骨(澁澤龍彦)福武文庫 1991
この4冊の1200円だけでした。
ああ、私って、こんなオッサンですね。でも、若い人たちのイベントに参加できて、それは良かった。これから、こうしたイベントが定期的に行われるように祈りましょう。
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それにしても、南北に細長い三重県ですから、みんなが集まるのは大変だったと思います。近隣の町どころではなかったですね。都会なら、もう少し簡単にみんなが集まれるでしょうけど、三重県は一つの県なのに、一つにまとまることがなかなかできないなんて、それを乗り越えるのも、県民の課題でしょうか。そんなこんなして、三重県らしさを作りあげていかなきゃ! 人はすぐに変わっていくんですから、今の三重県には今の魅力を持てるようにしなくちゃ!
伊勢神宮だけではないんです。松阪牛だけじゃないんです。鈴鹿サーキット、長島スパーランド、志摩スペイン村、そういう遊園地ばかりじゃないんです。古い観光地、そういうところはサビサビになりつつありますけど、どっこいそうじゃない! 漠然とはしているけど、そんなに主張はしないけれど、なんか三重県らしさ、割と環境第一主義的な、そんなところを出していかなきゃね。