「青春の蹉跌」って、映画もあったんでしたっけ?
調べてみたら、1974年に神代辰巳(くましろたつみ)監督、長谷川和彦脚本で作られていたみたいです。主役は萩原健一さんと桃井かおりさん。ということは、見たことがあったかもしれません。でも、もう内容は忘れています。
いつもマイペースの桃井かおりさんが、ここではさらにゆったりとした感じで、何だかもどかしさみたいなのを感じたのではなかったかな。もちろん、原作は読んでなくて、あんなにたくさんあった石川達三さんの作品群が、今はこれ一冊になっているのを知り、だったら読み直してみようと、「青春」は全く関係ないけど、「蹉跌」みたいなズッコケはしまくっているので、今日買ってみました。
本を読むことそのものが挫折するかもしれないけど、まあ、縁起物というか、折角思い立ったんだから、買ってみました。
本当は、林芙美子さんの「浮雲」という、これまた映画になった作品を買おうかと本屋さんに行ったんですけど、本もあったんですけど、改めて解説などを読んだり、カバーを見たりして、やはり止めてしまいました。カバーの絵がいい加減で、文庫とはいえジャケットって大切だなと思ったんでした。
もう少し素敵な表紙であれば、買ったと思います。不思議なものです。その「浮雲」は、新聞で紹介されていて、最後は屋久島に向かう二人の愛の逃避行みたいなものなのかなと、私には関係のない物語だから、もう止めようと思ったのでしょうか。
代わりに、「青春の蹉跌」と「ウルトラセブンが音楽を教えてくれた」(青山 通 2013)を買いました。変な組み合わせだけど、今日の気分だったみたいです。
私は土日、大阪の実家に遊びに行きました。昨日のお昼過ぎまで、ワールドシリーズ第3戦を見ていて、どうにかこうにかブレーブスが勝利して、何とか2勝目を挙げられたのでホッとして大阪に向かうことができたんでした。
スコアは2-0でしたっけ。強打のアストロズ打線にいつ粉砕されるのかとハラハラしながら見ていました。そして、どういうわけか1安打しか許さず、ずっと落ち着かない気分でした(今日も勝って、対戦成績は3勝1敗で王手をかけました!)。
野球って、そういうことがあるみたいです。ズタズタに打ち込まれたかと思うと、次の試合はものすごく丁寧に、しつこいくらいに低めを投げて、見事失点なしで切り抜けたり、そういう機微みたいなものを野球の流れというんでしょうけど、それが試合でずっと動くのを感じていました。
たぶん、サッカーにもそういう流れみたいなものはあると思いますが、それが得点につながるので、わかりやすいですが、野球はワンサイドゲームになったり、ずっと点が入らないモヤモヤ状態が続いたり、どっちなんだか分からなくて、メリハリ・白黒はっきりしたいヨーロッパの人には受けないでしょうね。
さて、1年ぶりの大阪、実家で母のお話をたっぷり聞かせてもらいました。大半は本人が死んだ後のこと、これからのお墓をどうするか、近所の人のうわさ、そんなことばかりでした。
母本人が自分がいなくなったら、あなた(私のことです)はどうしたらいいかとか、そんな仮の話ばかりしていました。そんなのまともに聞いていられないですけど、久しぶりだから、延々と聞いていました。新しい話はなくて、いつものことなんだけど、それを何度も何度も聞かせる母って、すごいですね。ものすごい情熱です。私は天馬空を駆けるがごとき母の話を呆れて聞いていたというところでしょうか。
母の言うとおりになるのか、私は私のやり方を見つけるのか、何も考えていない私は、ただボンヤリしていただけでした。
ウルトラセブンの本は、帰りの電車で62ページまで読みました。わりとスンナリ読める内容で、楽しいかもしれません。
さて、選挙も行きましたが、どうなることでしょうね。