毎週金曜日夜10時半から放送されるNHKの
「時をかけるテレビ~今こそ見たいこの1本!!」
この番組が好きで毎週楽しみに見ています。
7月12日放送された、人間ドキュメント かあちゃんは好敵手 棋士・藤沢秀行と妻モト
天才囲碁棋士・藤沢秀行。自由奔放な棋風で無類の強さを誇り、私生活では酒とギャンブルにのめり込む「無頼派」。
その波乱の人生のパートナー、妻のモトも負けていない。借金取りや愛人達とも渡り合い、裁縫や華道教室で家計を支え、
子ども達を育て上げた。お互いを「猛獣」とののしる口は悪いが、その絆は二人にしか分からない確かなものだった。
無頼の天才と呼ばれた男と、共に歩んできた女の生きざまを見つめる。 (番組紹介記事より)
破天荒で無頼漢。
この天才棋士の型破りな人生を59年間支え続けた奥様に興味を持ち
碁打ち 藤沢秀行~無頼の最期
大丈夫、死ぬまで 生きる 藤沢モト を、読みました。
想像を超える二人の夫婦生活に、唖然となりました。
酒と競輪と借金。次からつぎへと手当たり次第の女性問題。二人の女性との間に4人の子を成しています。
挙句の果てには暴力。家の中の物を手あたり次第投げて叩き壊しガラスを割って暴れる。
1か月どころか3年間も家に寄り付かなかったことも有るそうです。
「何かの縁があって結婚して子供が出来て家族になったんですもの、そう無碍に出来ないじゃない?
一歩外に出たらよその人、うちに帰ってきたらうちの人。そう思っていれば如何ってことないわよ」
この言葉に頭が下がります。とてもこの心境にはなれません。とっくに離婚しています。
おまけに、三度の癌との戦い。老老介護の大変さ。
やりたい放題の人生の末、奥様に看取られて旅立たれた「藤沢棋聖」は最高の人生だったでしょう。
夫婦のあり方を考えさせられる本でした。