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本格歴史ミステリーと銘打たれた、加藤廣「信長の棺」を読みました。明智光秀の謀反により「本能寺」で最期を遂げた、織田信長の文書方の太田信定が、、嫌悪する秀吉に仕えながら、真実の謎解きをしていきます。
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敬慕する信長の「信長記」を後世に残すため、光秀はなぜ信長を襲ったか、秀吉は遠征していた中国からなぜ早急に帰れたか、今だ見つかっていない信長の遺骸は何処に有るのか。さまざまな疑問の謎解きをしながら、後世に自分の名に恥じないような著作を残すため、努力する様子が描かれています。
作者が、今までの史実を基にしながら、新たな観点で「信長の遺骸」探しを展開する話は、興味津々で本当に面白かった。史実とは当時の権力者によって、いくらでも書き換えられたということです。この本も作者の説です。どこまでが真実か判りませんが一読の価値が有ります。
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これを読む前に、宮部みゆき「名もなき毒」を読みましたが、宮部さんの本をかなり読んでいる私にとって、宮部さんの作品にしてはつまらない本でした。宮部さんと言えば、読売新聞の朝刊に1月から、連載されている「三島屋変調百物語事続」が面白そうで、毎日楽しみにしています。
コメントありがとうございました。
貴女のブログ 更新されてませんね。ちょっとお休みですか。
でも、素敵な「月下美人」が出迎えてくれました。貴女の丹精が伺えます。
本もたくさん読んでいらっしゃるようす、時間を有効に使うのがお上手で、見習いたいと思います。
寒さの折、お元気で