中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

避けられない製造業の海外展開!

2013年08月14日 05時53分13秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 11ページの「携帯電話とテレビの貿易収支構造」をみましたが、今日は13ページの「避けられない製造業の海外展開」をみます。

下図をみると、エレクトロニクス産業や自動車産業など「加工型製造業」で海外現地生産を行う企業の割合が先行して上昇し、近年では「素材型製造業」も増加しており、両者が並行し海外展開が進行していることが分かります。

グローバル市場の拡大に伴い海外需要の取り込みは必須であり海外生産の拡大が不可避ですが、一方では海外展開が進行する中で、我が国産業の強みである裾野の広い産業集積と広範なサプライチェーンが毀損してしまうとの懸念が生じます。

これについて設備投資及び従業者数の見通しを自動車と電気機械の見通しを見ると、以下の3点の特徴が見られるとあります。

1.自動車が国内外での事業展開を拡大させてきた一方、電気機械が伸び悩んでいる。
2.自動車、電気機械ともに「部品」分野では国内外での事業拡大が進んでいる。
3.規模の大きい「ティア1」ほど海外展開を進めている。

「ティア1」とは完成車メーカーに直接納入する企業のことで、この「ティア1」に納入する企業を「ティア2」、「ティア2」に納入する企業を「ティア3」と呼ぶそうですが、一般的にティア1、ティア2、ティア3の順で企業規模が小さくなり、海外展開も遅れるということです。

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