中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

特許にある2つの誤解!

2013年08月31日 06時10分27秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 60ページの「企業の研究開発費」をみましたが、今日は64ページの「戦略的な特許取得の重要性」をみます。

特許取得件数を重視すると回答した大企業と、特許取得対象を厳選すると回答した大企業を比較すると、特許取得対象を厳選する企業の方が、特許取得件数を重視する企業よりも利益が増加基調となる割合が多いことが分かります。

次に、ライバル企業に技術が伝播する影響が強い経路をみると、「ライバル企業によるリバースエンジニアリング」、「技術供与」、さらには「特許の出願」による技術伝播の影響が大きいことが分かります。

これらを踏まえると特許には2つの誤解があることが分かります。

一つは、特許の取得はこれまで企業の技術力の高さを示すものと考えられおり、特許を数多く取得することが望まれていますが、それは必ずしも利益の拡大に結び付かない。

そして、二つ目は、技術模倣は「退職者等の人を介した流出」や「その他不正な方法による流出」が大きく影響すると考えられていますが、そうではない、ということです。

要するに、特許の質を向上させるとともに、特許出願の際には秘匿すべきものが混在していないか注意しなければならないということですね。
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