中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

企業規模と海外生産

2013年08月18日 06時23分19秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 17ページの「堅調さを維持する「電気機械」の「部品」」をみましたが、今日は22ページの「企業規模(資本金)別の海外生産有無」をみます。

「自動車」を主力事業分野とする企業を対象に、海外生産の有無と資本金の関係を見ると、資本金が1億円以下の企業は27.1%ですが、資本金が100億円以上になると94.4%と企業規模が大きくなるほど海外生産を行っている企業の割合が高くなる傾向にあることが分かります。

自動車産業では完成車メーカーが先行して海外展開を進めてきた経緯があり、完成車メーカーが今後も海外事業を拡大させる見込みであることから、「ティア1」の部品メーカーも今後海外展開を強化していくと考えられます。

しかしながら、相対的に規模の小さい「ティア2」(資本金3億円超50億円未満と定義)、「ティア3」(資本金3億円以下と定義)の事業動向についてみると、海外設備投資の水準が国内設備投資に比べて低く、特に「ティア3」では海外設備投資が非常に低い水準で推移していることを示したグラフということです。

これは一方で、「完成車メーカー」や上位の部品メーカーの海外進出に併せて行動を取らなくても、国内から供給し続ける高い技術力を持つ中小企業が数多く存在するということですね。

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