[1月14日12時30分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所2階]
リサ「ただいま」
愛原「おー、お帰り」
リサが学校から帰宅してきた。
今度はエレベーターを使わず、階段を上がって来た。
学校からの帰りなので、制服を着ている。
BOWのリサはそこまで寒さを感じないのか、コートは基本的に着ない。
その代わり、さすがにブレザーの下にはニットのベスト(学校指定)を着用して、マフラーは巻いている。
手袋は革手袋をしている。
普通の毛糸の手袋だと、鬼化した際に長く鋭く伸びた爪で穴を開けてしまう為。
下は黒いルーズソックスを履いていた。
私の世代で流行ったルーズソックスだが、そんな彼女らが母親になり、娘に定着しているのだそうだ。
リサも、それを真似したのだろう。
愛原「お昼は食べた?」
リサ「まだ。食べてないって、LINEしたでしょ?」
愛原「それもそうだな。おい、高橋」
高橋「分かってますよ」
今日の昼食当番は高橋。
事務所の奥にある給湯室で、昼食を作っていた。
今日の昼食はホットドッグ。
昔ながらの喫茶店のそれよろしく、キャベツを千切りにして、それをソーセージと一緒にフライパンで炒め、背割りしたコッペパンに挟んで、オーブン機能の電子レンジで焼く。
愛原「リサ、コーヒー飲むか?」
リサ「飲むー!……今日はお客さん来ないの?」
愛原「いや、午後から来ることになってるよ。前回、ゴキブリ騒動でキャンセルになったから」
リサ「あー、なるほどね。じゃあ、急いで食べるよ」
愛原「悪いな」
そして、給湯室でチンベルの音がした。
ホットドッグが出来上がったらしい。
私もネスカフェバリスタで、リサにコーヒーを入れてやった。
まあ、私達も昼食休憩中で、食後にコーヒーでも飲もうとしていたからな……。
因みに、来客に入れる用でもある。
愛原「はい、コーヒー」
高原「ほらよ、ホットドッグ」
リサ「わぁい!いただきまーす!」
高橋「そっちで食えよ!」
リサは給湯室に仕切られた小さなテーブルに移動して、昼食を食べた。
愛原「今日の夕食はカレーか?」
パール「そうですね。昨日はそれができなかったので、今日にします」
愛原「そうか」
パール「お肉は何にしましょう?」
愛原「明日は焼き鳥食べに行くから、チキン以外ならいいよ。ビーフかポーク、安い方で」
パール「かしこまりました。恐らく牛肉はもう特売日が過ぎたので、豚肉の方が安いと思います」
愛原「分かった」
[同日14時00分 天候:晴 愛原学探偵事務所2階]
愛原「かしこまりました。それでは後日、現地調査に向かわせて頂きます」
クライアント「引き受けてくれてありがとうございます。是非、よろしくお願いします」
愛原「こちらこそ、御依頼ありがとうございます」
作品では作者が描写していないだけで、私達、他の仕事もしているのだよ。
けして、デイライトさんやBSAA絡みの仕事だけしているわけではないのだよ。
本当は斉藤社長の仕事も併せてやっておけば、こういう小さな仕事は断ってもいいくらいなのだが、今は大口顧客がデイライトさんだけになってしまったからな……。
ちょっとそれだけでは心許ない。
しばらくは何でも屋……もとい、探偵の仕事を勤しんで行こうと思う。
高橋「事故物件の怪奇現象なんて、引き受けるんスか?」
クライアントが退出してから、高橋が言った。
愛原「まあ、久しぶりの普通の仕事だし、いいんじゃないか?どんな幽霊さんが出るか知らんが、こっちは幽霊よりもっと怖いゾンビやタイラントと戦っただろ?」
高橋「まあ、そうっスね。こっちはバイオハザード経験者っスもんね」
愛原「そうそう」
パール「リサさんも連れて行くんですか?」
愛原「いや、調査日は平日だから、リサは学校だし、無理だよ。俺と高橋で行ってくる。どうせ同じ都内だし」
パール「そうですか」
高橋「どうせ八王子っスから、首都高と中央道で飛ばしますよ」
愛原「警察の御厄介にならないようにな?」
高橋「……はい」
愛原「いずれにせよ来週の話だ」
パール「分かりました」
[同日17時00分 天候:晴 愛原学探偵事務所2階→3階]
冬の日は短い。
もう辺りが真っ暗になった17時頃、来客の予定も無かったので、私はもう事務所を閉めることにした。
愛原「リサのヤツ、ホットドッグだけじゃ足りないって、おやつせびりに来たな」
高橋「燃費の悪いBOWっスねー」
愛原「ウィルス兵器保有者は、往々にして食欲旺盛だからな」
そしてリサの場合、性欲も。
事務所を閉めて消灯する。
正面入口のガラスドアに関しては、オートロックになっているので、通常は施錠状態だ。
来訪者はドア横のインターホンを押してもらい、基本的にはパールが応対して、遠隔で鍵を開け、入ってきてもらうという感じだ。
車で来る場合は、ガレージのシャッターを開ける。
今はどちらも閉まっているので、これで戸締りは終わりだ。
あとは、エレベーターで3階に上がる。
愛原「おっ、カレーの匂いがするな?」
高橋「エレベーターの中にまで漂ってきますねぇ……」
ドアが開いてエレベーターを降り、靴を履き替える。
パール「お疲れ様です、先生」
愛原「ああ。お疲れ」
リサ「先生、お疲れさまー!」
愛原「リサ!?何やってるんだ?」
リサ「パールの手伝い」
愛原「そうなのか?」
リサもまたエプロンを着けていた。
但し、パールのがメイドさんの着ける白いフリルの付いたそれなのに対し、リサの普通の黄色いエプロン。
高橋「つまみ食いの間違いじゃねーのか?」
リサ「先生と結婚するに当たって、わたしが料理作れるようにならなくちゃ」
そういえば前のマンションでも、リサが高橋の料理を手伝っていたことがあったな……。
愛原「それはありがたいけど……。大丈夫なの?」
パール「材料の豚肉を生で食べようとしましたね」
愛原「やっぱり……」
ということは、今日のカレーはポークカレーか。
リサが来てから、鍋や炊飯器が大きくなったんだっけ。
尚、パールは小食である為、特にパールが来てから、更に食材の消費量が大きく増えたということはない。
リサ「ただいま」
愛原「おー、お帰り」
リサが学校から帰宅してきた。
今度はエレベーターを使わず、階段を上がって来た。
学校からの帰りなので、制服を着ている。
BOWのリサはそこまで寒さを感じないのか、コートは基本的に着ない。
その代わり、さすがにブレザーの下にはニットのベスト(学校指定)を着用して、マフラーは巻いている。
手袋は革手袋をしている。
普通の毛糸の手袋だと、鬼化した際に長く鋭く伸びた爪で穴を開けてしまう為。
下は黒いルーズソックスを履いていた。
私の世代で流行ったルーズソックスだが、そんな彼女らが母親になり、娘に定着しているのだそうだ。
リサも、それを真似したのだろう。
愛原「お昼は食べた?」
リサ「まだ。食べてないって、LINEしたでしょ?」
愛原「それもそうだな。おい、高橋」
高橋「分かってますよ」
今日の昼食当番は高橋。
事務所の奥にある給湯室で、昼食を作っていた。
今日の昼食はホットドッグ。
昔ながらの喫茶店のそれよろしく、キャベツを千切りにして、それをソーセージと一緒にフライパンで炒め、背割りしたコッペパンに挟んで、オーブン機能の電子レンジで焼く。
愛原「リサ、コーヒー飲むか?」
リサ「飲むー!……今日はお客さん来ないの?」
愛原「いや、午後から来ることになってるよ。前回、ゴキブリ騒動でキャンセルになったから」
リサ「あー、なるほどね。じゃあ、急いで食べるよ」
愛原「悪いな」
そして、給湯室でチンベルの音がした。
ホットドッグが出来上がったらしい。
私もネスカフェバリスタで、リサにコーヒーを入れてやった。
まあ、私達も昼食休憩中で、食後にコーヒーでも飲もうとしていたからな……。
因みに、来客に入れる用でもある。
愛原「はい、コーヒー」
高原「ほらよ、ホットドッグ」
リサ「わぁい!いただきまーす!」
高橋「そっちで食えよ!」
リサは給湯室に仕切られた小さなテーブルに移動して、昼食を食べた。
愛原「今日の夕食はカレーか?」
パール「そうですね。昨日はそれができなかったので、今日にします」
愛原「そうか」
パール「お肉は何にしましょう?」
愛原「明日は焼き鳥食べに行くから、チキン以外ならいいよ。ビーフかポーク、安い方で」
パール「かしこまりました。恐らく牛肉はもう特売日が過ぎたので、豚肉の方が安いと思います」
愛原「分かった」
[同日14時00分 天候:晴 愛原学探偵事務所2階]
愛原「かしこまりました。それでは後日、現地調査に向かわせて頂きます」
クライアント「引き受けてくれてありがとうございます。是非、よろしくお願いします」
愛原「こちらこそ、御依頼ありがとうございます」
作品では作者が描写していないだけで、私達、他の仕事もしているのだよ。
けして、デイライトさんやBSAA絡みの仕事だけしているわけではないのだよ。
本当は斉藤社長の仕事も併せてやっておけば、こういう小さな仕事は断ってもいいくらいなのだが、今は大口顧客がデイライトさんだけになってしまったからな……。
ちょっとそれだけでは心許ない。
しばらくは何でも屋……もとい、探偵の仕事を勤しんで行こうと思う。
高橋「事故物件の怪奇現象なんて、引き受けるんスか?」
クライアントが退出してから、高橋が言った。
愛原「まあ、久しぶりの普通の仕事だし、いいんじゃないか?どんな幽霊さんが出るか知らんが、こっちは幽霊よりもっと怖いゾンビやタイラントと戦っただろ?」
高橋「まあ、そうっスね。こっちはバイオハザード経験者っスもんね」
愛原「そうそう」
パール「リサさんも連れて行くんですか?」
愛原「いや、調査日は平日だから、リサは学校だし、無理だよ。俺と高橋で行ってくる。どうせ同じ都内だし」
パール「そうですか」
高橋「どうせ八王子っスから、首都高と中央道で飛ばしますよ」
愛原「警察の御厄介にならないようにな?」
高橋「……はい」
愛原「いずれにせよ来週の話だ」
パール「分かりました」
[同日17時00分 天候:晴 愛原学探偵事務所2階→3階]
冬の日は短い。
もう辺りが真っ暗になった17時頃、来客の予定も無かったので、私はもう事務所を閉めることにした。
愛原「リサのヤツ、ホットドッグだけじゃ足りないって、おやつせびりに来たな」
高橋「燃費の悪いBOWっスねー」
愛原「ウィルス兵器保有者は、往々にして食欲旺盛だからな」
そしてリサの場合、性欲も。
事務所を閉めて消灯する。
正面入口のガラスドアに関しては、オートロックになっているので、通常は施錠状態だ。
来訪者はドア横のインターホンを押してもらい、基本的にはパールが応対して、遠隔で鍵を開け、入ってきてもらうという感じだ。
車で来る場合は、ガレージのシャッターを開ける。
今はどちらも閉まっているので、これで戸締りは終わりだ。
あとは、エレベーターで3階に上がる。
愛原「おっ、カレーの匂いがするな?」
高橋「エレベーターの中にまで漂ってきますねぇ……」
ドアが開いてエレベーターを降り、靴を履き替える。
パール「お疲れ様です、先生」
愛原「ああ。お疲れ」
リサ「先生、お疲れさまー!」
愛原「リサ!?何やってるんだ?」
リサ「パールの手伝い」
愛原「そうなのか?」
リサもまたエプロンを着けていた。
但し、パールのがメイドさんの着ける白いフリルの付いたそれなのに対し、リサの普通の黄色いエプロン。
高橋「つまみ食いの間違いじゃねーのか?」
リサ「先生と結婚するに当たって、わたしが料理作れるようにならなくちゃ」
そういえば前のマンションでも、リサが高橋の料理を手伝っていたことがあったな……。
愛原「それはありがたいけど……。大丈夫なの?」
パール「材料の豚肉を生で食べようとしましたね」
愛原「やっぱり……」
ということは、今日のカレーはポークカレーか。
リサが来てから、鍋や炊飯器が大きくなったんだっけ。
尚、パールは小食である為、特にパールが来てから、更に食材の消費量が大きく増えたということはない。