報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「放課後」

2023-09-30 20:19:40 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月17日15時30分 天候:晴 東京都台東区上野7丁目 スターバックスコーヒー]

 放課後、リサ達は学校を後にすると、上野駅前のコーヒーショップに立ち寄った。

 レイチェル「スターバックスコーヒーに行くと、アメリカに帰った気がします」
 淀橋「そっか。スタバの本拠地、アメリカだもんね」
 リサ「ラクーンシティ?」
 レイチェル「シアトルよ」
 リサ「シアトル……」
 淀橋「シアトルマリナーズで有名だね。ってか、レイチェルはシアトル出身なの?」
 レイチェル「いいえ。住んでいた所は、トールオークスでした」
 リサ「2013年にCウィルスがばら撒かれて、ゾンビランドと化した町か……」

 リサはドーナツに齧り付いた。

 レイチェル「そういうことです」
 淀橋「2013年なら、まだ子供の頃だったよね」
 レイチェル「とても、怖かったです」
 リサ「Cウィルスか。さすがにわたしは持ってないな。って、今回はその話をしに来たんじゃない。レイチェルに、『どこでブルマが手に入るか』を教えてあげる為だよ」
 淀橋「それもそうだ」
 リサ「わたしは学校指定の制服とかを取り扱っている店とかを探したけど、今はもう無いだろうね」
 淀橋「無いでしょうね」
 リサ「そこで今は通販」
 レイチェル「Hum hum...」

 リサは自分のスマホを見せた。
 もちろんその前に、スタバのWiFiに接続している。

 リサ「新品でも、だいたいこのくらいの値段で買える」
 レイチェル「グリーンだけでなく、ネイビーやマゼンタもありますか」
 リサ「取りあえずわたしは、学校用は緑。それ以外は紺色ってところかな」
 淀橋「『魔王様の肖像画』では、紺色穿いてたよね?」
 リサ「うん。で、来年はエンジ色だって?もう穿いちゃってるよ?」
 小島「やっぱり、サイドにラインの入ってるヤツはダメ?」
 リサ「ダメ。昔、まだうちの学園で本当にブルマが使われていた頃の写真を見ると、完全に無地のヤツだから。そもそも、愛原先生が好きじゃないみたい」
 淀橋「愛原先生の趣味か……w」
 リサ「ヨドバシ、先生を笑ったりしたら、『公開おもらしの刑』」
 淀橋「わ、笑ってなんかいないから……!」
 レイチェル「サイズが分かりませんねぇ……」
 淀橋「レイチェルは身長が高いし、お尻も大きいから、LLサイズくらいになるのかなぁ?」
 小島「リサ様のサイズは?」
 リサ「M。Sは小さくなって穿けなくなった」
 レイチェル「色々と型式があるようですが、リサは何にしましたか?」
 リサ「これだね。このローカットのヤツ」
 レイチェル「OK.リサよりはサイズの大きいのがいいですね。リサでMですか。皆さんは?」
 小島「私もMかな」
 淀橋「私はL」

 レイチェルの次に身長が高く、お尻も大きいのは淀橋である為。

 リサ「レイチェルはスポーツタイプのパンツとか持ってないの?ほら、ナイキとかプーマとかから出てるヤツ」

 リサは通販サイトで、それらのショーツの画像を出した。

 レイチェル「あ、はい。持ってます」
 リサ「あれもサイズ表はMとかLとかって感じでしょ?」
 レイチェル「そうですね。……あ、私はLでした。すると、Lの方がいいと?」
 淀橋「いや。そのパンツの上から穿くわけだから、やっぱLLサイズってとこじゃない?」
 レイチェル「なるほどですね。じゃあ、これを購入します」
 小島「本当に買うの?アメリカに帰ったら、もう穿かないんじゃない?」
 レイチェル「日本に来た記念です」
 リサ「素晴らしい。買ったら、是非穿いてみて。で、愛原先生にも見せてあげて」
 レイチェル「リサは愛原センセイの事が大好きなんですね」
 リサ「うん。わたしの旦那さん」
 レイチェル「Danna-san?」
 淀橋「ダーリンってことよ」
 レイチェル「Oh!そんなに大切な人ですか」
 リサ「そうなの!化け物扱いしてきた連中と違って、わたしを初めて人間扱いしてくれた人なの。自爆する研究所から助け出してくれたのも、愛原先生なんだよ」
 レイチェル「そうですか」
 リサ「ところで、ブルマは全色買ったの?」
 レイチェル「いいえ。学校ではグリーンが指定ということで、グリーンだけです。リサが買ったものと同じです。サイズだけ違います」
 リサ「なるほど。陸上部のユニフォームとかは参考になるかな?」
 淀橋「その質問は上野凛にした方がいいね。ただ、あのコも比較的小柄だから、魔王様と同じサイズのブルマを穿いてるかもね」
 小島「どうかな?陸上用は材質が違うし、直穿きすることもあるから、違うかもよ?」
 レイチェル「そうですね。私の友達で短距離のアスリートをやってるコがいますが、確かにショーツはそのまま穿いてているようです」
 リサ「やっぱり!レイチェルも陸上部だったの?」
 レイチェル「ちょっとだけ齧りついてました。アスレチックは養成学校においても、重要なスポーツだったからです」
 小島「要するに、BSAAは国連軍の1つ。その養成学校っていうのは、軍隊の学校だから、体力作りや訓練の一環でスポーツをやってたってこと?」
 レイチェル「そんなところです」
 リサ「レイチェルも陸上ユニフォームを着てたの?」
 レイチェル「いえ、専用のユニフォームまでは持ってません」
 リサ「なんだ……」
 淀橋「いや、持ってたら、そのイメージでブルマのサイズもすぐに分かるでしょ」
 リサ「それもそうか」
 レイチェル「届いたら早速穿いてはみますが……。さすがに、このシーズンにそれだけの恰好で授業を受けるのは寒いですね」
 淀橋「うん、そうだよね」
 小島「いいんだよ、レイチェル。私達は普通の人間なんだから、それが当たり前の感覚だから」
 リサ「ちぇーっ。レイチェル」
 レイチェル「何ですか?」
 リサ「夏になったら、スク水着るから」
 レイチェル「Sukumizu?」
 淀橋「まだ数ヶ月先の話じゃない。というか、その時もレイチェルはいるの?」
 レイチェル「取りあえず、期間は1年ですね」
 リサ「1年なら、今度の夏もまだ学校にいるよ。ヨンヒみたいに、クリーチャーにボコボコにされて半死半生で韓国に帰国なんてことにはならないように!」
 小島「リサ様、目が怖い……」
 レイチェル「まあ、日本のスクールユニフォームには興味があるので、色々教えてください」
 小島「それはもちろん」
 淀橋「マニアックな範囲にならない程度にね」
 リサ「逆に、アメリカにこういう制服は?」
 レイチェル「ありますよ、制服。ただ、いわゆるユニフォームではなく、ドレスコードに近いと思います。日本みたいに、『これを着なさい』というものはないです」
 淀橋「ドレスコードか」
 レイチェル「養成学校は違いますけどね。ただ、ブレザーは儀式の時にしか着ません」
 小島「あー、らしいね」

 リサ達の学校ファッション談義は、しばらく続いたのであった。
コメント (1)
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“愛原リサの日常” 「リサの午後」

2023-09-30 16:04:06 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月17日13時00分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校・学食]

 昼食が終わった後は、自販機でアイスクリームを購入。
 セブンティーンアイスの自販機が設置されている。

 リサ「食後のアイスは美味しい」
 レイチェル「アイスクリームの自動販売機なんて珍しいですね」
 リサ「でしょ?これも日本の文化」
 淀橋「いや、これ、文化って言うのかなぁ……???」
 レイチェル「ところでリサ……いえ、皆さん」
 リサ「なに?」
 レイチェル「『ぶるま』って何ですか?」
 淀橋&小島「ブッ!」
 リサ「ほほぉ……。レイチェルもブルマに興味が……」
 淀橋「れ、レイチェルは『魔王軍』じゃないから!」
 小島「そうそう!ヨンヒだって、興味持たなかったじゃん!?」
 リサ「でもレイチェルは興味を持った。はい、2人とも立ってー!」
 淀橋「いや、ちょっと!」
 小島「ここじゃダメですって!」
 リサ「どうせブルマなのに?」
 淀橋「スカートを捲り上げる行為がダメってこと!」
 リサ「レイチェルが最初に留学した聖クラリスは平気だったでしょ?」
 レイチェル「まあ、あそこは女子校だったから……」
 淀橋「そりゃ女子校は男子がいないんだから、気にするこた無いでしょうよ」
 小島「そうそう。ぶっちゃけ、下着姿で廊下を走っても恥ずかしくないらしいよ」
 淀橋「教室の中をナプキンが飛び交ってるとか……」
 小島「力仕事をしてくれる男子がいないから、自分達でやるしかないとか……」
 リサ「なるほど。『1番』が好きなわけだ。あそこだったら、ブルマを復活させるのはもっと簡単だったかな?」
 小島「いや、男子の指示が得られない時点で、もっと難しかったと思う。聞いた話、女子校ほどブルマの廃止率が高かったとか……」
 リサ「そうなのか!……食べ終わったら、ヨドバシとコジマ、ついてきて」
 小島「えー、魔王様の見せればいいじゃないですかぁ……」
 リサ「今日、穿き忘れて来たんで、スパッツしか穿いていない」
 淀橋「あー、ずるい!」
 リサ「忘れたんだからしょうがないだろ」
 小島「魔王様、少し前、それで私を『お通じの刑』にしましたよね?」
 リサ「あー……何の事だっけ?」
 小島「トボけないでください。あと、上野凛とヨドにもしましたよね?」
 淀橋「うん、した。おかげで、3日分のお通じが解消されたけど……」
 リサ「そんなこと言ったって2人とも、わたしみたいに『寄生虫』は使えないでしょうよ?」
 小島「取りい出したるは、『浣腸』」
 リサ「何故に?」
 小島「さあ、お手洗い行きましょう」
 リサ「くそっ……」
 レイチェル「Oh...」

[同日13時15分 天候:晴 同学園・外トイレ]

 リサ達はプール近くの外トイレに向かった。

 淀橋「うう……外は寒過ぎ」
 小島「さっさとリサ様に『お通じの刑』やって戻ろうよ」
 レイチェル「外にもトイレがあるのですか?」
 淀橋「そうなの。昔は曰く付きのトイレでね、色々と『出る』トイレだったんだけど、ほとんどリサ様が退治しちゃって、今は『魔王軍』の溜まり場よ」
 リサ「正体は特異菌の胞子だったんだけどね」
 レイチェル「特異菌の胞子。それは吸い込んだ人に、幻覚を見せる効果があります」
 リサ「そういうことだよ」

 かつては1年中開放されていた外トイレだが、あまりにも怪奇現象が多く、死亡者も出たほどだった為、1度は閉鎖された。
 その後、現在は夏場のプールの授業がある時期だけ開放されている。
 プールやその更衣室のすぐ近くにある為。
 それ以外の季節は閉鎖されているわけだが、『魔王軍』の『四天王』達は合鍵を持っていて、それで鍵を開けることができた。
 昼間でも照明を点けないと薄暗いトイレである為、それもまた不気味さを醸し出し、また、カビが生えやすい理由にもなっていた。
 特異菌とは新種のカビの一種。
 だから、尚更である。
 外からバレるとマズイので、基本的に照明は点けない。

 淀橋「早く入って」
 リサ「その前に2人とも、スカート捲って」
 小島「ここなら……」

 小島と淀橋は、トイレに入ってドアを閉めると、スカートを捲り上げた。
 その下には、緑色のブルマを穿いている。
 それぞれメーカーが違う為、似たような色合いだが、それでもよく見ると少し違う。

 レイチェル「なるほど。ジム・ショーツですかね……」
 リサ「体育の時は、このブルマ姿で授業を受けるの」
 レイチェル「夏はともかく、冬は寒そうですね」
 小島「だから、さすがにこの時期はジャージのズボンを穿かせてもらうよ。リサ様くらいだよ。こんな時期でも、半袖・ブルマなんて……」
 リサ「わたしは寒くないから。おかげで、体育の成績は最高!」
 淀橋「それより、急いで。昼休み、終わっちゃうから」
 リサ「はいはい」

 リサはスカートを捲り上げた。
 ブルマを忘れたので、代わりに黒いスパッツを穿いている。
 これがむしろ現在においてはデフォルト。
 女子生徒のスカートの下には、パンチラ防止の為のオーバーパンツを穿くことが校則で義務付けられている。
 昔はブルマがその代名詞であったが、困ったのは代替品が普及する前に廃止されてしまったこと。
 90年代のコギャルブームの時に、何故JC・JK達がパンチラさせていたかというと、ブルマの代替品が普及する前にそれが廃止されてしまったからである。

 リサ「はい、脱いだよ」

 リサはスパッツとショーツを脱いで、尻を淀橋達に見せた。

 淀橋「案外あっさり脱ぐね。じゃあ、行くよ」
 レイチェル「Oh!本当にやるですか!?」
 小島「もちろん!ヨド、やっちゃって!」
 淀橋「OK!」

 ズチュウ……ッ!

 リサ「うう……入って来る……」

 リサに訪れる強い便意。

 リサ「さすがに『おもらし』までは、しないからな?」
 小島「それは……いいです」
 淀橋「片付けるのメンド臭いからね」

 リサは洋式便器の個室に入った。

 レイチェル「こんなこと、いつもしてるですか?」
 小島「まあ、たまにね」
 淀橋「言っとくけど、先に始めたのはリサ様だからね?私達は、リサ様に先にされたの」
 小島「そうそう。レイチェルもブルマ派になって、でも穿き忘れてきたらこうなるよ?」
 レイチェル「気をつけます」

 小島と淀橋は、これでレイチェルが『魔王軍』に入ることはないと思った。
 ところが……。

 レイチェル「それで、そのブルマはどこで買えますか?」
 小島「え?」
 淀橋「え?」
 リサ「え?」
 レイチェル「これも日本の文化ですね?それなら、私も穿いてみたいです」
 リサ「……放課後、緊急会議を始める!」

 リサは個室の中で、そう宣言したのだった。
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