[1月10日18時30分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家3階ダイニング]
高橋「送迎業務、終わりました」
愛原「お疲れさん。あのコ達、大丈夫だった?」
高橋「途中でグッタリしてました。明日、学校行けるかどうか分かんないっスねぇ?」
高橋は意地悪そうにリサを見ながら答えた。
さすがのリサも調子に乗り過ぎたと、少しは反省……。
リサ「それよりお腹空いたよ。早く夕飯にしよう」
……してなかった!
愛原「お前なぁ!友達の具合、悪くさせといて何しれっと飯食おうとしてんだよ?」
リサ「わたし、そんなに啜ってないよ?多分、献血の量よりも少ないんじゃないかなぁ?」
その献血の量とは、200mlのことなのか、400mlのことなのかは不明である。
高橋「死にそうな顔してましたよ?」
リサ「ウソつかないでよ!」
リサは人間形態から、鬼形態へと変化した。
頭からは2本角が生え、耳は尖り、目も赤くなる。
高橋「ウソじゃありませんって。ヤり過ぎた後だから、そりゃもう死んだように寝てましたよ」
パール「キャハハハハハ!」
リサ「お兄ちゃん!!」
愛原「お前なぁ……」
リサに何度もイかされ少女2人。
体力が尽きてしまったということであり、けしてリサに血を吸われ過ぎて貧血を起こしたというわけではなかったようだ。
リサ「後で殺す!」
リサは長く鋭く伸びた爪を見せながら言った。
高橋「俺のライトニングホークで頭吹っ飛ばしてやるぜ」
愛原「だからリサには、マグナムも効かないって。……てか、ライトニングなんて、どこで手に入れたんだ!?」
パール「また冗談言ってるだけですよ。いつものマグナム44ですよ」
愛原「お前なぁ……!」
高橋「サーセン」
愛原「まあ、いいや、さっさと食べよう。今日の夕食は?」
パール「あ、はい。ハンバーグ・デミグラスソース、目玉焼き乗せです」
愛原「なるほど。それはいい」
パール「リサ様には御嬢様の御命令で、ダブルハンバーグです」
リサ「おおーっ!」
愛原「何で絵恋さんが、パールにそんな命令を?」
リサ「さあ……どうしてかな?いただきまーす」
私の気を引く為とはいえ、もはや部屋着同然となった体操服とブルマをリサは着ていた。
今日は学校があったからか、体育で着用する緑色のブルマである。
というか、上も学校のを着ていた。
明日、体育の授業は無いからだそうだ。
愛原「全く……」
私も自分の椅子に座ると、リモコンを取って、リビングのテレビを点けた。
リビングのテレビ台は可動式で、いつでも向きをダイニングの方に変えられるようになっている。
〔「……東京都墨田区で発生したTウィルス流出事件ですが、影響が出始めています。今日は東京メトロ錦糸町駅のホームに、巨大ネズミが発生。一時、騒然としました」〕
愛原「ええ~っ!?」
〔「こちら、東京メトロ錦糸町駅の入口に来ています!今日午後4時頃、東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅のホームに、大型犬ほどの大きさのネズミが3匹ほど現れました。ネズミは住吉駅方面からトンネルを通って現れたと見られ、1匹は進入してきた電車に撥ねられ即死。もう1匹は駆け付けた警察官が拳銃を発砲し、死亡。残りの1匹は、駆け付けた保健所によって捕獲されたということです。この騒ぎで半蔵門線は一時、運転を見合わせ……」〕
愛原「住吉駅方向からってことは、都営新宿線の中にもいるかもしれないってことか?」
高橋「おい、リサ、出番だぞ。オマエ、ネズミ食うだろ?」
リサ「食べないよ!」
パール「でも、おかしいですね。ネズミは哺乳類なのに、ゾンビ化しないで、巨大化するんですね?」
愛原「そういえば、そうだな……」
例外があるのかもしれない。
実際、ラクーン市でも霧生市でも、ネズミのゾンビを見ることはなかった。
霧生電鉄のトンネルを通ったが、いたのは巨大なクモやゴキブリだけで、ネズミはいなかった。
もしかしたら、Tウィルスが流出すると、ネズミは巨大化する前に巨大化したクモやゴキブリに食べられてしまうのかもしれない。
愛原「逆を言えば、ゾンビに近いくらいに食に貪欲になって、巨大化したのかもしれないな。……それにしても、大型犬は大きくなり過ぎか。とにかく、小動物にも気をつけなくちゃいかんということだ」
高橋「そうかもしれないと思って、買っておきましたよ、殺虫剤」
愛原「おおっ!確かに霧生市でも、巨大化した虫は出たが、殺虫剤はしっかり効いてたもんな!」
高橋「そうです。いくら真冬でも、ゴキブリが出る時は出るわけでしょう?ゴキジェット買って来ましたよ」
愛原「でかした」
パール「ゴキブリホイホイも、良かったら仕掛けておきましょうか?小さいうちに捕獲して……火あぶりの刑にしましょう」
パールは一瞬、殺人鬼の目つきになった。
愛原「いや、そこまでしなくていい。わざわざ、ゴキブリを引き寄せる必要は無い。幸い、この建物の窓という窓は強化・防弾仕様だから、カラスが窓ガラスをブチ破って侵入してくるというようなことはないだろう」
高橋「明日、パールはTウィルスのワクチン接種の後で経過観察入院。俺は山梨まで往復ドライブ、リサは学校です。先生お1人になってしまいますが……」
愛原「大丈夫大丈夫。事務所の仕事は高橋とパールが手伝ってくれたおかげで一段落したし、明日は俺1人で十分だ。来客の予定も入ってないしな。クリーチャーに関しては、ハンドガンもあるし、ショットガンもある。それで対応するさ。ああ、あと、殺虫剤な」
リサ「この3人の中で、1番早く帰れそうなのはわたしだね」
愛原「そうだな。だけど、大丈夫だ。寄り道はちょっとアレだけど、だからって、そんな慌てて帰って来ることもないよ」
リサ「じゃあ、上野駅のエキナカ限定ドーナツでも買ってきていい?」
愛原「いいけど、買い食いはダメだぞ?」
リサ「ちゃんと家に帰ってから食べる。先生の分も買っておくね」
愛原「あ、ああ、ありがとう」
高橋「俺も!俺も山梨の土産、買ってきますんで!」
愛原「桔梗信玄餅でいいよ」
高橋「ワインとかはいいんスか!?」
愛原「ワイン飲めるほど、俺もそんなに酒が強いわけじゃないから」
高橋「分かりました」
高橋「送迎業務、終わりました」
愛原「お疲れさん。あのコ達、大丈夫だった?」
高橋「途中でグッタリしてました。明日、学校行けるかどうか分かんないっスねぇ?」
高橋は意地悪そうにリサを見ながら答えた。
さすがのリサも調子に乗り過ぎたと、少しは反省……。
リサ「それよりお腹空いたよ。早く夕飯にしよう」
……してなかった!
愛原「お前なぁ!友達の具合、悪くさせといて何しれっと飯食おうとしてんだよ?」
リサ「わたし、そんなに啜ってないよ?多分、献血の量よりも少ないんじゃないかなぁ?」
その献血の量とは、200mlのことなのか、400mlのことなのかは不明である。
高橋「死にそうな顔してましたよ?」
リサ「ウソつかないでよ!」
リサは人間形態から、鬼形態へと変化した。
頭からは2本角が生え、耳は尖り、目も赤くなる。
高橋「ウソじゃありませんって。ヤり過ぎた後だから、そりゃもう死んだように寝てましたよ」
パール「キャハハハハハ!」
リサ「お兄ちゃん!!」
愛原「お前なぁ……」
リサに何度もイかされ少女2人。
体力が尽きてしまったということであり、けしてリサに血を吸われ過ぎて貧血を起こしたというわけではなかったようだ。
リサ「後で殺す!」
リサは長く鋭く伸びた爪を見せながら言った。
高橋「俺のライトニングホークで頭吹っ飛ばしてやるぜ」
愛原「だからリサには、マグナムも効かないって。……てか、ライトニングなんて、どこで手に入れたんだ!?」
パール「また冗談言ってるだけですよ。いつものマグナム44ですよ」
愛原「お前なぁ……!」
高橋「サーセン」
愛原「まあ、いいや、さっさと食べよう。今日の夕食は?」
パール「あ、はい。ハンバーグ・デミグラスソース、目玉焼き乗せです」
愛原「なるほど。それはいい」
パール「リサ様には御嬢様の御命令で、ダブルハンバーグです」
リサ「おおーっ!」
愛原「何で絵恋さんが、パールにそんな命令を?」
リサ「さあ……どうしてかな?いただきまーす」
私の気を引く為とはいえ、もはや部屋着同然となった体操服とブルマをリサは着ていた。
今日は学校があったからか、体育で着用する緑色のブルマである。
というか、上も学校のを着ていた。
明日、体育の授業は無いからだそうだ。
愛原「全く……」
私も自分の椅子に座ると、リモコンを取って、リビングのテレビを点けた。
リビングのテレビ台は可動式で、いつでも向きをダイニングの方に変えられるようになっている。
〔「……東京都墨田区で発生したTウィルス流出事件ですが、影響が出始めています。今日は東京メトロ錦糸町駅のホームに、巨大ネズミが発生。一時、騒然としました」〕
愛原「ええ~っ!?」
〔「こちら、東京メトロ錦糸町駅の入口に来ています!今日午後4時頃、東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅のホームに、大型犬ほどの大きさのネズミが3匹ほど現れました。ネズミは住吉駅方面からトンネルを通って現れたと見られ、1匹は進入してきた電車に撥ねられ即死。もう1匹は駆け付けた警察官が拳銃を発砲し、死亡。残りの1匹は、駆け付けた保健所によって捕獲されたということです。この騒ぎで半蔵門線は一時、運転を見合わせ……」〕
愛原「住吉駅方向からってことは、都営新宿線の中にもいるかもしれないってことか?」
高橋「おい、リサ、出番だぞ。オマエ、ネズミ食うだろ?」
リサ「食べないよ!」
パール「でも、おかしいですね。ネズミは哺乳類なのに、ゾンビ化しないで、巨大化するんですね?」
愛原「そういえば、そうだな……」
例外があるのかもしれない。
実際、ラクーン市でも霧生市でも、ネズミのゾンビを見ることはなかった。
霧生電鉄のトンネルを通ったが、いたのは巨大なクモやゴキブリだけで、ネズミはいなかった。
もしかしたら、Tウィルスが流出すると、ネズミは巨大化する前に巨大化したクモやゴキブリに食べられてしまうのかもしれない。
愛原「逆を言えば、ゾンビに近いくらいに食に貪欲になって、巨大化したのかもしれないな。……それにしても、大型犬は大きくなり過ぎか。とにかく、小動物にも気をつけなくちゃいかんということだ」
高橋「そうかもしれないと思って、買っておきましたよ、殺虫剤」
愛原「おおっ!確かに霧生市でも、巨大化した虫は出たが、殺虫剤はしっかり効いてたもんな!」
高橋「そうです。いくら真冬でも、ゴキブリが出る時は出るわけでしょう?ゴキジェット買って来ましたよ」
愛原「でかした」
パール「ゴキブリホイホイも、良かったら仕掛けておきましょうか?小さいうちに捕獲して……火あぶりの刑にしましょう」
パールは一瞬、殺人鬼の目つきになった。
愛原「いや、そこまでしなくていい。わざわざ、ゴキブリを引き寄せる必要は無い。幸い、この建物の窓という窓は強化・防弾仕様だから、カラスが窓ガラスをブチ破って侵入してくるというようなことはないだろう」
高橋「明日、パールはTウィルスのワクチン接種の後で経過観察入院。俺は山梨まで往復ドライブ、リサは学校です。先生お1人になってしまいますが……」
愛原「大丈夫大丈夫。事務所の仕事は高橋とパールが手伝ってくれたおかげで一段落したし、明日は俺1人で十分だ。来客の予定も入ってないしな。クリーチャーに関しては、ハンドガンもあるし、ショットガンもある。それで対応するさ。ああ、あと、殺虫剤な」
リサ「この3人の中で、1番早く帰れそうなのはわたしだね」
愛原「そうだな。だけど、大丈夫だ。寄り道はちょっとアレだけど、だからって、そんな慌てて帰って来ることもないよ」
リサ「じゃあ、上野駅のエキナカ限定ドーナツでも買ってきていい?」
愛原「いいけど、買い食いはダメだぞ?」
リサ「ちゃんと家に帰ってから食べる。先生の分も買っておくね」
愛原「あ、ああ、ありがとう」
高橋「俺も!俺も山梨の土産、買ってきますんで!」
愛原「桔梗信玄餅でいいよ」
高橋「ワインとかはいいんスか!?」
愛原「ワイン飲めるほど、俺もそんなに酒が強いわけじゃないから」
高橋「分かりました」