報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

物語の途中ですが、ここで怪奇現象発生についてお知らせ致します。

2025-02-22 20:36:36 | 日記
 本日は埼玉県某所にて、真如苑信者の伯母の告別式が行われた。
 しかし葬儀は真言宗形式で行われ、表向きは家族葬という名の密葬で行われた。
 日蓮正宗信徒の私としては、子供の頃にお世話になった伯母がこのまま邪教の害毒で堕獄するのを指を咥えて見ているわけには行かず、大石寺にて塔婆供養を行い、阿弥陀如来が垂らした切れる前提の蜘蛛の糸ではなく、ちゃんとした成仏の道しるべを建ててあげたいという思いからだった。
 当初は塔婆供養からの添書登山で御開扉という予定であったが、報恩坊御住職の計らいで、『葬儀』という形を採って下さった。
 それなら御供養、もう少し奮発するんだった。
 御住職からも為になる御指導を賜り、また、御開扉もつつが無く終了し、往復ともに順調な交通機関と、御加護に見舞われた御登山であった。

 ……とまあ、日蓮正宗信徒としては万々歳のハッピーエンドで終わる話だったのだが、『向こう側』はそうでもなかったらしい。
 『向こう側』とは、伯母の葬儀会場。
 私も今現在のところは、日蓮正宗独り信心状態だが、それは伯母も同じこと。
 その為、葬儀は真言宗形式で行われたという。
 当家は代々真言宗であり、私の実家にあっては、菩提寺は陸奥国分寺である。
 ……自慢じゃないが、そこの檀家になるということは、『実家が太い』ことの証であるという。
 ま、今となっては邪宗は邪宗だ。

 

 御登山からの帰り、新富士駅で16時41分発、“こだま”732号、東京行きを待っている時だった。
 伯母の葬儀に参列した従兄から連絡があった。
 何でも、葬儀の直後に怪奇現象が起きたという。
 私がああして日蓮正宗の御塔婆を建てたのと同様、真言宗側でも塔婆を建てたわけだ。
 ところがその塔婆を墓地に持って行く最中、塔婆にヒビが入ったという。
 最初は塔婆の木材が悪かったのかと真言宗住職に申し入れ、新たに書き直してもらったとのこと。
 ところが、2本目の塔婆が割れた
 その為、『向こう側』は怪奇現象が発生したと大騒ぎになったらしい。
 真如苑が心霊現象についてどのように捉えているかは不明だが、私が子供の頃はよく怪談話をしてくれたりした伯母だから、もしかして、真言宗から派生した新興宗教でありながら、神道寄りの宗教なのかも。
 寺院側は、『今は乾燥している時季だから、材料柄割れやすい』とか、『急激に寒い所に出したので、割れたのだろう』とか言い訳していたそうな。
 真如苑はともかく、同じく心霊現象については否定する側の伝統仏教である真言宗だから、さすがにそれは認めなかったか。

 私は知っている。
 その怪奇現象の正体。
 こちら側で建てた御塔婆の仏力・法力が、真言宗の塔婆を打ち砕いたのだと……喉元まで出掛かったよ。
 折伏に繋がるのかもしれないが、さすがに不謹慎だろうと思ったからだ。
 まあ、話を聞いていると面白そうだから私が口を挟む余地は無さそうだから、しばらく黙ってておくことにした。

 雲羽「兄さん、その割れた塔婆の写真とか無いの?(ブログに載せたいのだが?)」
 従兄「あるわけないだろ!そんなもの撮って、罰当たったらどうするんだ!?」

 まあ、そりゃそうだ。
 ただの御塔婆なら、御住職の許可を取って撮影は可能なのかもしれないが、怪奇現象が起きた塔婆なんて、気持ち悪くて撮れないか。

 ただの偶然と言ってしまえばそうかもしれないが、さすがに現証がタイムリー過ぎたもので、今回は内容の予定を変更して、このように書かせて頂いた。

 御住職の話。

 ➀カンダタの蜘蛛の糸の話は、主に浄土宗系で話されているものであり、作品によって蜘蛛の糸を垂らしたのは釈尊だったり、観音菩薩だったりと統一性が無いが、本当は阿弥陀如来のことだろう。浄土宗は現世に救いを求めないので、蜘蛛の糸のようなすぐ切れる糸で救おうとする儚さを訴えているのだろう。
 ②日蓮正宗の塔婆供養は違う。闇夜を照らす灯となり、良馬となり、三途の川を渡る大舟となるのである。
 ➂雲羽さんだけでも日蓮正宗で塔婆供養をしてあげられて、伯母さんもお喜びだろう。

 まあ、カンダタの蜘蛛の糸の話は子供の頃に聞いたことがあるが、私は今でも蜘蛛は嫌いだ。
 ハエトリグモやアシダカグモなど、網を張らないタイプは暖かい目で見てあげるくらいの慈悲の心は持てるようになったが、家の敷地内で網を張る蜘蛛に対しては、「勝手に網を張るな!賃料払え!」と、請求しに行くくらい冷たい。
 ②のことだが、以前、私は三途の川の中州に滞在する夢を見たことがある。
 そこから此岸に戻るのか、彼岸に向かうのかは知らないが、何故か中洲の果てにはモノレールの乗り場があり、ホームには東京モノレールに酷似した車両が停車していたというところで目が覚めたことがある。
 三途の川の広さは人によって違うらしいが、どうやら私の場合は、東京湾くらいの広さのようだ。
 どうしてそう言えるのかというと、東京モノレールには東京湾を潜る海底トンネルがあるからである。
 御住職は、「いずれも自力で渡るのは困難」と仰っていたが、確かに東京モノレールが海底トンネルで通る区間、泳いで渡るのは無理だな。
 私がモノレールに乗り込んだ時、発車してはくれなかったが、もう少し功徳を積めば、彼岸まで運転してくれるのかな。
 ➂について。
 伯母に夢枕に立ってまで礼を言って欲しいとは微塵も思っていない。
 そんな暇があるのなら、南無妙法蓮華経の良馬(私の場合はモノレールらしい)に乗り、南無妙法蓮華経の大舟(私の場合はモノレー【以下略】)に乗って三途の川を渡って頂きたい。
 遺族達は『怪奇現象』に驚いたようだ。
 もしも『怪奇現象』に悩んでいる人がいたとしたら、少し自分の身辺を洗ってみると良い。
 それを引き起こした原因の人物がいるはずである。

 最後に……。

 

 『売店』こと、仲見世商店街にある“なかみせ”さんのチャーシュー麺は美味い。
 女将さんのお孫さん、大きくなったな。
 私が信心を始めた頃は、まだ小学生だったのに。
 私も歳を取ったということだ。

 ……『怪奇現象』の種明かし、いつやろう?
コメント
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