[1月5日21:15.天候:晴 東名高速上り線(用賀パーキング) 稲生勇太、マリアンナ・ベルフェ・スカーレット、藤谷春人]
用賀パーキングの休憩棟は4階建てになっている。
ここには降車専用のバス停があり、ここで降りた乗客も休憩棟の中に入ることになる。
入ってすぐにエレベーターと階段があるので、どちらでも降りて良い。
大きな荷物を持った高速バスの乗客は、エレベーターを使うことが多いようだ。
エレベーターは2階には止まらず、すぐ下の3階か、1階まで降りる。
稲生達のような車の休憩者は、1階に下りることはないだろう。
尚、エレベーターの横には多目的トイレもある。
本当の休憩スペースは3階。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7a/99/75d9b250288e284798ac897d48da237f_s.jpg)
有人対応の店舗は存在しないが、自販機コーナーはある。
「マリア先生、大丈夫か?飯は食っていたのに、あんまり気分が良くなさそうだな?」
「さっきまでは良かったんですが、どうしたんでしょうねぇ……」
「まあ、いいや。俺は上にいるからさ、稲生君はマリア先生を見ててな」
「ええ」
藤谷がタバコを吸うのに、また階段を上がっていった。
「…………」
女子トイレの個室に入ったマリア。
別に用を足すとか、そういうことじゃなくて……。
(どうしよう……。私、死んじゃう……)
マリアは予知夢を見ていた。
それは自分が死ぬ夢だった。
今さら死ぬこと自体は怖くない。
復讐劇で多くのスクールメイトを悪魔の手を使って手に掛けてきたわけだから、人間としての人生は終了させた。
それでも罪が許されないというのなら、それも仕方が無い。
だが、今は心残りがあった。
今度こそ本当に一人前になって、魔道師としての人生を再スタートさせたことに対する期待、そして何より、稲生のこと……。
「師匠……」
マリアはローブから水晶球を出して、イリーナに相談した。
するとイリーナの回答は、
「一人前になったあなたが見た夢だから、それまでとは格段に的中率が高くなっているはずよ」
とのこと。
だが、
「大事なことだから、もっと落ち着ける所で話しましょう。大丈夫。いくら的中するかもといったって、普通は今日、明日に起きることではないから」
と。
「今夜はユウタ君ちに泊まるんでしょう?その時、もう1度アタシに連絡ちょうだい」
で、ここでの話は終わった。
さすがに今日中の帰宅は大変だということをイリーナも理解してくれて、修行の再開は明日からにしてくれるそうだ。
「あ、どうでした、マリアさん?」
トイレの前で稲生が待っていた。
「ああ。まあ、大丈夫」
「本当ですか?」
「完璧ではないが、まあ少しは良くなった。ユウタの家に泊まらせてもらうということで、少し緊張していたかも」
「別に、大丈夫ですよ。マリアさんのことを家に話したら、特に変なことは言ってませんでしたから」
「そうか」
[同日22:00.天候:晴 首都高速3号線 稲生、マリア、藤谷]
事故の後の復旧に1時間は掛かった。
ようやく通行止めは解除になったが、しばらくの間、稲生達は渋滞の中を進まなければならなかった。
「班長、すいません。用賀駅から近かったんですから、僕達、そこから電車に乗り継いでも良かったですね」
稲生は申し訳無さそうに言った。
「なに言ってるんだい。水臭いこと言うなよ。これまでの付き合いじゃないか」
藤谷はハンドルを握りながら笑った。
ようやく渋滞ポイントを抜けて、アクセルを踏み込む。
「マリア先生も、お元気になって良かったっス」
「まあな」
マリアはまだ顔色が悪い状態ながらも、大きく頷いた。
尚、マリアが固い言葉遣いをしているのは、何も魔道師だからではない。
これもまた、人間時代に受けた性暴力の後遺症によるものだ。
だからイリーナの前では敬語ではあるものの、もう少し女言葉に近いし、気心知れたエレーナなどの若い魔女達とはもっと柔らかい言葉を使っている。
どうしても、男性の前ではそうなるということだ。
その中で1番信用している稲生の前であっても。
「藤谷氏」
「何ですか?」
「遅れを取り戻すのは結構だが、くれぐれも安全は軽視するなよ?私の魔法でも面倒見切れないぞ?」
「分かってますよ。ちゃんと自分の運転技量と、相談してますよ」
「一人前のマリアさんはどんな大事故でも大丈夫ですが、僕はまだロクに魔法も使えないんですよ。多分、今現在のマリアさんは自分自身の身を守るのに精一杯だと思うので、とても僕までは守りきれない。でも僕は、まだ自分の身も守れない。だからですよ、班長?」
「分かってるって。俺も、命あっての物種だと思ってる。ちゃんと安全運転するさ。マリア先生、この車にいる限りにおいては、アッシが稲生君を守りますんで、安心してください」
「あ、ああ……」
マリアは俯き加減に頷いた。
(そうじゃない……。そうじゃないんだ……)
マリアは両膝に置いた拳をギュッと握った。
稲生達は夜の首都高を一路、埼玉へと飛ばして行く。
用賀パーキングの休憩棟は4階建てになっている。
ここには降車専用のバス停があり、ここで降りた乗客も休憩棟の中に入ることになる。
入ってすぐにエレベーターと階段があるので、どちらでも降りて良い。
大きな荷物を持った高速バスの乗客は、エレベーターを使うことが多いようだ。
エレベーターは2階には止まらず、すぐ下の3階か、1階まで降りる。
稲生達のような車の休憩者は、1階に下りることはないだろう。
尚、エレベーターの横には多目的トイレもある。
本当の休憩スペースは3階。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/4b/c1de115400a6f477de638fc7e02e199d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7a/99/75d9b250288e284798ac897d48da237f_s.jpg)
有人対応の店舗は存在しないが、自販機コーナーはある。
「マリア先生、大丈夫か?飯は食っていたのに、あんまり気分が良くなさそうだな?」
「さっきまでは良かったんですが、どうしたんでしょうねぇ……」
「まあ、いいや。俺は上にいるからさ、稲生君はマリア先生を見ててな」
「ええ」
藤谷がタバコを吸うのに、また階段を上がっていった。
「…………」
女子トイレの個室に入ったマリア。
別に用を足すとか、そういうことじゃなくて……。
(どうしよう……。私、死んじゃう……)
マリアは予知夢を見ていた。
それは自分が死ぬ夢だった。
今さら死ぬこと自体は怖くない。
復讐劇で多くのスクールメイトを悪魔の手を使って手に掛けてきたわけだから、人間としての人生は終了させた。
それでも罪が許されないというのなら、それも仕方が無い。
だが、今は心残りがあった。
今度こそ本当に一人前になって、魔道師としての人生を再スタートさせたことに対する期待、そして何より、稲生のこと……。
「師匠……」
マリアはローブから水晶球を出して、イリーナに相談した。
するとイリーナの回答は、
「一人前になったあなたが見た夢だから、それまでとは格段に的中率が高くなっているはずよ」
とのこと。
だが、
「大事なことだから、もっと落ち着ける所で話しましょう。大丈夫。いくら的中するかもといったって、普通は今日、明日に起きることではないから」
と。
「今夜はユウタ君ちに泊まるんでしょう?その時、もう1度アタシに連絡ちょうだい」
で、ここでの話は終わった。
さすがに今日中の帰宅は大変だということをイリーナも理解してくれて、修行の再開は明日からにしてくれるそうだ。
「あ、どうでした、マリアさん?」
トイレの前で稲生が待っていた。
「ああ。まあ、大丈夫」
「本当ですか?」
「完璧ではないが、まあ少しは良くなった。ユウタの家に泊まらせてもらうということで、少し緊張していたかも」
「別に、大丈夫ですよ。マリアさんのことを家に話したら、特に変なことは言ってませんでしたから」
「そうか」
[同日22:00.天候:晴 首都高速3号線 稲生、マリア、藤谷]
事故の後の復旧に1時間は掛かった。
ようやく通行止めは解除になったが、しばらくの間、稲生達は渋滞の中を進まなければならなかった。
「班長、すいません。用賀駅から近かったんですから、僕達、そこから電車に乗り継いでも良かったですね」
稲生は申し訳無さそうに言った。
「なに言ってるんだい。水臭いこと言うなよ。これまでの付き合いじゃないか」
藤谷はハンドルを握りながら笑った。
ようやく渋滞ポイントを抜けて、アクセルを踏み込む。
「マリア先生も、お元気になって良かったっス」
「まあな」
マリアはまだ顔色が悪い状態ながらも、大きく頷いた。
尚、マリアが固い言葉遣いをしているのは、何も魔道師だからではない。
これもまた、人間時代に受けた性暴力の後遺症によるものだ。
だからイリーナの前では敬語ではあるものの、もう少し女言葉に近いし、気心知れたエレーナなどの若い魔女達とはもっと柔らかい言葉を使っている。
どうしても、男性の前ではそうなるということだ。
その中で1番信用している稲生の前であっても。
「藤谷氏」
「何ですか?」
「遅れを取り戻すのは結構だが、くれぐれも安全は軽視するなよ?私の魔法でも面倒見切れないぞ?」
「分かってますよ。ちゃんと自分の運転技量と、相談してますよ」
「一人前のマリアさんはどんな大事故でも大丈夫ですが、僕はまだロクに魔法も使えないんですよ。多分、今現在のマリアさんは自分自身の身を守るのに精一杯だと思うので、とても僕までは守りきれない。でも僕は、まだ自分の身も守れない。だからですよ、班長?」
「分かってるって。俺も、命あっての物種だと思ってる。ちゃんと安全運転するさ。マリア先生、この車にいる限りにおいては、アッシが稲生君を守りますんで、安心してください」
「あ、ああ……」
マリアは俯き加減に頷いた。
(そうじゃない……。そうじゃないんだ……)
マリアは両膝に置いた拳をギュッと握った。
稲生達は夜の首都高を一路、埼玉へと飛ばして行く。
山門「東京会館の管理主任いますか」
管理主任「私が管理主任です」
山門「パラパラ茜さんてしってますか?」
管理主任「知ってますよ、有名ですから」
山門「どのように有名なんですか?」
管理主任「性格ドブスで見た目もドブスなのに、私てかわいいとかいけているとか、それは常識がないドブスなんですよ。」
山門「他には何かありますか?」
管理主任「パラパラ茜は性格ドブスのくせして、部の集会には一度も参加しないし、ビデオ放映とか遅れてきても前の方に行って割り込んで座るや、最悪最低の在日のドブスですよ。」
山門「そうなんですか。」
管理主任「他にも子供を虐めたり、人間とは思えないちびでドブスなんですよ。もう、人間辞めて顕正会員も止めて貰いたいです。」
山門「そんなに酷いのですか。」
管理主任「ここでは語り尽くせないほど、酷いドブスです。」
本当に最悪な御仁ですよね。
何か、山門入り口さんが法華講員とバレた時点で追い返されそうですが、東京会館の管理主任は、まだ坪田さんなんですかね。
たまーに今でも顕正新聞に登場することがあって、そもそも私の入信勤行を執り行ってくれた人なんですが、新聞で見る限り、この人も老けましたね。