
坂木 司(著)
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)
彼女が職場で経験するささやかな事件を通して少しずつ成長していく。
青春ライトミステリー。
私は「あんこ」好きで、お餅も好きだ。
寒天も、求肥も、葛も小豆も抹茶も。
和菓子って職人芸なのです。
そして、ご存知の方もおられると思いますが、和菓子には一つ一つにちゃんと名前があるのです。
名前の由来のエピソードも。
和菓子屋さんのスタッフが個性豊かな人ばかりで、
彼女とのやり取りが面白い。
でもって、アンちゃんもすこぶる「いい娘さん」なんだな。

(yahoo画像からお借りしました)
左上から「紫陽花」「水流(渦巻き)」「菊」「水鳥」「紅葉(こうよう)」
和菓子を見ながら私なりに考えイメージしました。
違ってたらごめんなさい(笑)
でも、そう言われると、そんな感じがするでしょ?

mayuが隣の山口市のデパートで開催された「京都展」にて買い求めた和菓子。
これは葛であんを包んだもの。
夏らしい和菓子で、つるりとしてひんやり。

きなこクリームを求肥で包んだ和菓子。
大納言が3つ入ってた。
これらは近代の創作和菓子なのでしょう。
和菓子も変化をし続けるのですね。
守るものと変化、進化するもの。
和菓子の文化も奥深い。
修業先が茶懐石をやっていたもんで、何度か和菓子屋さんに足を運ぶこともあって。
その時の職人さんの優しい手さばきにウットリしたのを覚えています。
季節季節の形や味。
どんな会かによって大きさも変わってくるとか。
俺なんかパクッと食べてしまうけど、そこには職人さんのいろんな想いが詰まっているんですよね。
季節はもちろんのこと、会合の内容、大きさ等々で和菓子って変わるのですよね。
テレビのドキュメンタリーで和菓子職人の技を何度か見たことがありますが、とても繊細で優雅で驚いたものです。
たかが和菓子、されど和菓子ですね。
と言う私もパクッと食べてしまいます(笑)