湊 かなえ(著)
私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。
それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。
「母性」って、生まれながらに備わっているもの?
「母」という文字が示すように、母になって芽生えるもの?
だとしたら「母」ではない女性には「母性」がないってこと?
などと悶々と考えさせられる小説です。
何のために子供を宿し、何のために子供を育てるのか。
子供が将来困らないためではなくて、
そこで自分(母親)がほめられたいから、評価されたいから細々としたしつけをする、教育する・・・
なんだかこれって間違っているような気がしてならない。
どこまでいっても自分が大事だ、という親っているものなのよね。
そういった親をもった子供は、大人になっても満たされず、渇望した心を持ち続けることになる。
作中、親を選ぶか子を取るか、そんな場面が出てきます。
究極の選択を強いられ、その結果、母と娘はギクシャクした関係になる。
また、汚く意地悪でひどい人間も登場します。
世の中、いい人ばかりとは限らない、と教えてくれます。
幼児体験、という深層心理も侮れない。
いいことも悪いことも、記憶の中に封じ込められ、
時としてひょこっと顔を出したかと思うと、
実はその記憶に、ずっと無意識のまま支配され縛られて生きていた、という事実に気づく。
親って大変、娘も大変。
どう生きたって正解は見つからない。
ランダムなレヴューになってしまったが、
「女」として「娘」として「母親」として、
私さえもが3つの顔を持つ人間だから、やはり答えは出ない。
それでもその時々で、自分に正直に生きていくことしかできないのだから。
私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。
それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。
「母性」って、生まれながらに備わっているもの?
「母」という文字が示すように、母になって芽生えるもの?
だとしたら「母」ではない女性には「母性」がないってこと?
などと悶々と考えさせられる小説です。
何のために子供を宿し、何のために子供を育てるのか。
子供が将来困らないためではなくて、
そこで自分(母親)がほめられたいから、評価されたいから細々としたしつけをする、教育する・・・
なんだかこれって間違っているような気がしてならない。
どこまでいっても自分が大事だ、という親っているものなのよね。
そういった親をもった子供は、大人になっても満たされず、渇望した心を持ち続けることになる。
作中、親を選ぶか子を取るか、そんな場面が出てきます。
究極の選択を強いられ、その結果、母と娘はギクシャクした関係になる。
また、汚く意地悪でひどい人間も登場します。
世の中、いい人ばかりとは限らない、と教えてくれます。
幼児体験、という深層心理も侮れない。
いいことも悪いことも、記憶の中に封じ込められ、
時としてひょこっと顔を出したかと思うと、
実はその記憶に、ずっと無意識のまま支配され縛られて生きていた、という事実に気づく。
親って大変、娘も大変。
どう生きたって正解は見つからない。
ランダムなレヴューになってしまったが、
「女」として「娘」として「母親」として、
私さえもが3つの顔を持つ人間だから、やはり答えは出ない。
それでもその時々で、自分に正直に生きていくことしかできないのだから。
読まれてらしたのですね♪
どういう捉え方でしたか?
私はこの小説に関しては、男性はまるで介在しない、女性から見た「母性」の確執だと思ったのです。
究極のマザコン物語です(笑)
「母性」の言葉の一人歩き。
一人歩いた結果、「母性」は「神話」となり、その言葉が女性を苦しめる。
物語は楽しいですよね♪
どんなジャンルがお好きですか?
また教えてくださいね!