畔田谷津の生命を見守る会 坂本さんから、クマガイソウとマルハナバチのベストショットをいただきました。
自然観察会で紹介されたクマガイソウとマルハナバチの話。
今年、佐倉里山自然公園に隣接している私有地で坂本さん達が保全活動しているクマガイソウの群落は448株にまで増えました。
これも地道に竹を間引きし、クマガイソウにとって良い環境を作った10年間の成果です。
公開することで、荒らされるのではないか、と心配していましたが、皆さんマナーが良いようです。
どちらにしても、地中の菌糸との共生で地中のランナーの先で次の年に株立ちするそうですので、
掘り返して持って行っても咲かせることは無理でしょう。
クマガイソウは蜜を分泌せず、蜂をだましてあの袋の中におびき寄せるそうなのです。
4月18日のクマガイソウ観察会で、クマガイソウの唇弁の下の穴から花の中に潜り込むハチを見つけ、
待ち構えて撮ったベストショット。
花が小刻みに震えていたので、中でハチが動き回っているのが分かったそうです。
ハチは下の穴を押し広げて中に入れても、出口が閉じているので、袋の中に閉じ込められてしまうそうです。
上部にある隙間から這い出すときに、花粉塊を背中につける、というのがクマガイソウの戦略。
窮屈そうにもがきながら、弁唇の上をおおっている側弁に脚をかけて懸垂する形で体が引き出せると、
背中に花粉塊が付く仕組みだそうです。
苦労しながらやっと脱出できたのに、あきらめきれずにウロウロと蜜があるはずと執念深く探しているように見えた、
というマルハナバチいじらしさ。
背中につけた花粉塊を次の花に持って潜り込めば、受粉は成功するのでしょう。
こんなに苦労して受粉しても、ほとんどの種子はランミモグリバエに食害されて1%しか残らないそうです。
一つの鞘に埃のようなサイズの種が風に乗って散らばって、地中のある種の菌類の菌糸に共生してやっと発芽できる、
奇跡のような自然界のメカニズムです。
やっと脱出成功!!
背中に白い塊が。この後もウロウロと、どこかに蜜があるはずとあきらめきれない様子だったとか。
観察会で解説する坂本さん。
竹林の木漏れ日がちょうどいい具合に計算して。
キンランも花盛りでした。これも土中の菌糸との共生です。
自然観察会で紹介されたクマガイソウとマルハナバチの話。
今年、佐倉里山自然公園に隣接している私有地で坂本さん達が保全活動しているクマガイソウの群落は448株にまで増えました。
これも地道に竹を間引きし、クマガイソウにとって良い環境を作った10年間の成果です。
公開することで、荒らされるのではないか、と心配していましたが、皆さんマナーが良いようです。
どちらにしても、地中の菌糸との共生で地中のランナーの先で次の年に株立ちするそうですので、
掘り返して持って行っても咲かせることは無理でしょう。
クマガイソウは蜜を分泌せず、蜂をだましてあの袋の中におびき寄せるそうなのです。
4月18日のクマガイソウ観察会で、クマガイソウの唇弁の下の穴から花の中に潜り込むハチを見つけ、
待ち構えて撮ったベストショット。
花が小刻みに震えていたので、中でハチが動き回っているのが分かったそうです。
ハチは下の穴を押し広げて中に入れても、出口が閉じているので、袋の中に閉じ込められてしまうそうです。
上部にある隙間から這い出すときに、花粉塊を背中につける、というのがクマガイソウの戦略。
窮屈そうにもがきながら、弁唇の上をおおっている側弁に脚をかけて懸垂する形で体が引き出せると、
背中に花粉塊が付く仕組みだそうです。
苦労しながらやっと脱出できたのに、あきらめきれずにウロウロと蜜があるはずと執念深く探しているように見えた、
というマルハナバチいじらしさ。
背中につけた花粉塊を次の花に持って潜り込めば、受粉は成功するのでしょう。
こんなに苦労して受粉しても、ほとんどの種子はランミモグリバエに食害されて1%しか残らないそうです。
一つの鞘に埃のようなサイズの種が風に乗って散らばって、地中のある種の菌類の菌糸に共生してやっと発芽できる、
奇跡のような自然界のメカニズムです。
やっと脱出成功!!
背中に白い塊が。この後もウロウロと、どこかに蜜があるはずとあきらめきれない様子だったとか。
観察会で解説する坂本さん。
竹林の木漏れ日がちょうどいい具合に計算して。
キンランも花盛りでした。これも土中の菌糸との共生です。