第 ２５０話 話せるといいのに！

今日　明日とお休みです。

朝から家事に追われて　やっと外出という時間に

事件が起こりました。

愛犬　バスの様子がおかしいのです。

腰をひくくして　縁台の下に　もぐりこみ　

息づかいがおかしく　おまけに

縁台の下に　おしっこをもらしていました。

普段なら　ありえない事です。

顔の表情は　おびえきった様子で　

異常な行動をするのです。

私は　とっさに　「どうしよう」と考えました。

実は　今から　息子と主人と　３人で　高速バスで

福岡に向います。　姪の結婚式で・・・・

でも　このまま　バスのようすがおかしければ

とても　留守ができない状態です。

明日の夜には　帰る予定ですが

バスだけ置いていけない・・・と　とっさに考えました。


ただ　私が　そう不安を感じた後　主人が出てきました。

すると　少し態度が　変わりました。

少し　尻尾をふりはじめました。

「え　なぜに・・・」と思いながら

主人は　用があり　車を出しました。

水を　取り替えたり・・・・

私は　オロオロと　してしまいました。

ドッグフードの　入れ物の蓋があいていたので

そこに　目がいきました。

何　これ・・・私の見知らぬ食べ物が入っていました。

ささみの燻製タイプのようでした。たぶん　息子が買ったもののようです。

とりあえず　２つほど　手にして　バスのつながれているそばによって行くと

私の手にあった　ささみが　一瞬に　消えてしまいました。

私が　声をかえる間もなく　バスは　そのささみの燻製を

飲み込んでいました。

　「はあああああーーーーー？」

　「あんたねえ。どうなっとん？え？　それって演技？」

　　その２切れを　あっというまに　飲み込んだあとは

　　もう　いつもどおりに　隣の空き地の日陰に移動・・・

　　あれほどの　低姿勢は　どこにいった　え？どこいったん？


　　演技でなければ　人間でも急に腹痛になるあれ？

　　ガスが　たまって　おなか痛いとか？

　　（あ　そういえば　昔　ガスがたまって　レントゲンに影が移った

　　息子いましたねえ。）

　　犬も　話せると　いいのにねえ。

　　でも　話せると生意気かもしれませんねえ。

　　このドッグフード　安物やろ・・・とか

　　夫婦喧嘩　やめてくれんかなあ・・・とか

　　わしにも　うまいもの　食わせろ・・・とか

　　おばはん　散歩の時間が短い・・・とか

　　わしにも　彼女がほしい・・・とか

　　それも　面倒ですねえ。

　　やっぱり　話せないほうがいいのかもしれません。

　　でも　立派な家族の一員です。

　　結婚式を　欠席をふと考えるほどですから

　　バス君の　役目は　大きいと思います。

　　　あ　バス君は　その事がいいたかったのかもしれません。

　　　　　　　　

　　では　これから　福岡行ってきます。

　　（バスの中では　ゆっくり瞑想できそうです）

　　皆さんも　素敵な連休をお過ごしください。