萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

世界ぐるっと肉食紀行

2012-09-09 06:12:13 | 食べ比べ
肉を喰らって本を書こう!と思ったけど、それ全部やられている。

いや、まぁ取材費で本を出すなんて、「それもうやられてますから!」のオンパレードだから。


少し前に読んだ雑誌BRUTU「うまい肉。」



それ読んだら、肉纏わりの本をと思ってこれを購入。

牛・豚・鶏・それ以外と。。。

各国の代表的と思われる肉料理を紹介。

意外だと思ったのは、著者も書いているインドでの牛。
農耕用に有益な牛を食べられないように、宗教で封じたとの説。
飢饉になっても結局食べずに餓死していく民衆。

そこまで宗教というのは重い。

そのインドも全ての人がヒンズーではない。

その描写がもっとあっても良かったのだが、深堀は余りなく、インドで牛肉を食べる人を見てみたいという感じで。。。


まぁ何度か各宗教のタブー食に触れることがあるが、それよりも肉そのものの匂い、味、焼き加減、調理。。。。


行きたくなったのはやはりトルコかなぁ。。。あとニューヨークとイタリア・フィレンツェ。ステーキは火の扱いがとっても上手な人達に焼いてもらうべきかな。ステーキは!ビフテキ食べたい!!



スペインの生ハムの記述も美味しそうだった。かぶりついたら良くなかった、あれはやはり薄く切って貰い、溶けていくような食感を味わい、もう少し食べたいというところで止めるもんだというのは納得した。


そうそう香料さえあれば、ドネルケバブが再現出来ると思っていたが、やっぱりそこは仕込みが大変。
香料を付け、ヨーグルトに漬け込んだ肉を一枚一枚串に刺して、あの塊を作る。
それを回転させながら、じっくり焼く。削ぐ。じゃあ家で再現するのは大変じゃない!

インドのナン・タンドリーチキンもそうだが、お店の味というものがあって、家庭料理ではないものも確実に存在することの境も分かった。
あの釜の火を絶やさいようにするのは、家庭では再現できないものなのだそうだ。



行きたい国や食べてみたい料理が沢山増えた本でした。

でも既に屠られたものなら食べるが、鎖に継れた犬を前にして”選べ”というのは、自分も嫌悪感が走った。
著者は失礼を詫びて、その場から逃げてしまう。
これは文化なので仕方がない部分もある。著者は効率という部分から程遠い食べ物は徐々に食べ物としての認識から外れていったという見解を示している。それはそうだとも思う。だから鯨はいいと云っているのではなくて、一つの命で助かる命の話である。だから効率の悪い食材は食卓から消えていくのであろう。

ゲテモノというのは失礼で、その指向性が文化なのだから。。。
食材だけでなくて、熟成と腐臭が紙一重だということもあるだろう。





他にも「本の執筆を取材費で」という案はないことはないけど、だからといって危険な国ばかりを回るというようなことは考え直したほうがいい。と今自分に言い聞かせている。


蛮勇というのと無謀というのは紙一重でもあるから。


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