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ラグビーにおけるペナルティと終盤の戦い方の提案

2014-01-14 07:04:36 | スポーツへの想い
ペナルティ、それは力の足りないものが力で迫ってくる相手に犯してしまうものだと理解していたが、解釈や取り方が審判によって異なるため、その境界線を見極めることが大事なのだと思っていた。

しかし、審判には限界があり、自陣でのペナルティは命取りになるが、その後の展開からも、『ペナルティすれすれ』を狙う行為も実は存在するのではないか?と思う向きがあった。ディフェンスのスタイルとしてである。


この前の帝京と早稲田の試合の最中に2トライ2ゴールでも追いつけない程の点差の中での帝京の防戦において、反則を頻発させる行為が目に付いたからだ。
※早稲田にもペナルティ行為がないわけではないので、そこは誤解なく。


2トライ2ゴールとは、1トライ取られて、ゴールも決められたあとは、ハーフラインに戻って相手陣深くに蹴り込めば、展開に時間を要するため、その初めの1トライを取られても構わないとすれば、防戦の仕方が反則のオンパレードの中で行われてもいいという行為につながる。

審判もペナルティ行為で則プレイを中断して、フリーキックを与えることはしないため、アドバンテージの中で幾度となくオフサイドラインを切り上げる行為まではできるのだが、どうしてもその後も形振り構わない防戦スタイルを取られてしまうとその1トライに手こずってしまう。

アドバンテージで試合を中断しない訳はフリーキックで与えられるペナルティゴールの3点よりもトライとゴールの5点・2点の計7点の方が上に配置されているため、審判も容易に試合を止めることが出来ない。

アドバンテージ中の5mラインより内側の反則は中央の認定トライ+正面からのキック。そして相手側(被ペナルティ側)からキックオフで再開とすれば、ゴール際で幾度となく繰り返されるオフサイド型の反則も防止することができると思えるのですが、今のルールではそうなっていない。

なので、点差を離した勝っているチーム側が反則ギリギリを繰り返すことが容易に想定できるのです。


反則とはどういうことを禁止しているのかといえば、それは「容易に守りやすい」行為です。


なので、後半終盤の中では、相手に大差を付けている方が防戦し続ければいいということにつながり、フェアプレイの精神は少し遠のきます。

ではこの行為に対抗するには何が必要かですが、

フリーキックを与えられた後の

①ラインアウトを確実に自陣のものにする戦略の豊富さと
②それを取ってからすばやくゴールにまで持ち込めるというモール戦略+αを
持つこと

それでもラインアウト→モール→トライをすばやく行ったとしてもゴールの角度が厳しいため、ゴールの成功は諦めなければいけません。

ではどうするか?

ここが持久力の問題になってくるのですが、後半に選手の入れ替えを行い、体力を消耗していない選手たちにそれを幾度となく敢行させることになります。もちろん点差と投入時間に戦略を持つ必要があるでしょう。

なので強いスタープレーヤーだけで構成されたフォワード陣だけではこの勝負を80分間やり続けることが出来ないため、レギュラーのフォワードと同等の控え選手達が必要ということになります。

最終的な接戦を制するのは、反則を犯せば即点につながるという恐怖心を相手に与えることです。

フォワードに頼った戦略を取っておいて相手の意識をそちらに向かせることが出来れば、バックスとハーフに隙が出来るため其の間をつくことも出来るようになれれば完璧です。

かなりのマッチョ体型、選手の大型化がトップリーグ並みに相次ぐ大学ラグビーにおいては、
持久力と選手層の厚さを兼ね備える必要があります。

それを点差の中からどの残り時間でそれを行うかをシナリオ化する必要もあります。

ラグビーであまり選手の入れ替えで、大歓声で迎えられるプレイヤーという類を見たことがありません。

サッカーでは岡野がそういう立場でしたね。野球だとクローザーの立場にあたる人でしょうか?
いわゆるスーパーサブというやつでしょうか?ラグビーにそういう構成を持ち込んだものがあるでしょうか?
ちょうどY高のリリーフ戦略を正面に持ってきた2枚看板などの戦略に近い類と理解してください。


もちろん味方選手達が戦い方の意図を、投入された選手の持つバリエーションから瞬時に判断が利く程の熟練が必要となります。

またその選手には攻撃のバリエーションだけでなく、レギュラーと同じディフェンス能力も求められます。
圧倒していた場合は後半は上記の反則スレスレでの防戦をもしなくてはなりません。


なのでここ一番のスタープレイヤーを逆に控えに持ってくる程の作戦が必要かも知れませんね。


これは普段の戦い方では、最初はレギュラー陣を投入して、徐々にメインメンバーを外していくという序盤の戦い方をも変える作戦です。

徐々に体力を温存したメインプレイヤー達が登場するという戦い方で序盤から決勝までを圧倒するのです。

スターティングメンバーには1から15までのポジションに従った背番号が与えられます。
おそらくスターティングメンバーが基本そのチームの優秀なプレイヤーの証のような雰囲気を持っているのは当然かもしれません。

なので観客席から見ていると21番を背負ったプレイヤーが誰の控えでどのポジションなのかが分かりにくいという側面を持ちます。

ラグビーにおける不文律な常識。
控えにスタープレイヤーを置くスタイル。
スターティングメンバーでなくても、後半投入のスタープレイヤーを称賛できるスタイルを提案したいと思います。

中竹竜二氏だったらこういう考えって出来たかなぁ…。


そういえば今回の試合ではコラプシングが結構な量で判定された。スクラムの中でどちらが”故意に”スクラムを崩す、相手を引き倒す行為を一方的に行っていたという判定程、難しいものはない。
今回の審判は、やり直しをさせずにすぐにどちらかのペナルティを取るため、スクラムは両者とも緊張したのではないか?と思いました。

以下はラグビー・スーパーサブで検索した記事です。
引用させていたきます。(出典:ラグビー日本代表 公式サイト 過去のワールドカップ 第4回)

『優勝は、そのフランスを決勝で35対12で下したオーストラリア。準決勝では前回覇者・南アフリカを息詰まる延長戦の末に27対21で下す勝負強さを見せた。91年大会の優勝を知るLOイールズ主将、HOキアンズ、CTBホランのベテラン勢と、SHグレーガンとSOラーカムのHB団など中堅・若手が絶妙に溶け合った上に、FLフィネガンをスーパーサブで起用するなど、導入間もない選手の自由入れ替え制度もフルに活用したマックイン監督の手腕も光った。』

同じ大会の記事でもう少しスーパーサブのことを前面に書かれた記事を以下に。
引用させていただきます。(出典:asahi.com)

『 ロスタイム。フランスにとどめを刺すトライを奪ったのは、途中からフランカーに入ったフィネガンだ。ラインアウトから20メートルほど青いジャージーを引きずり、そのまま飛び込んだ。

 先発なら、あのパワーは残っていない。18分、20分、そして12分。野球の抑え投手のように、準々決勝から後半の決まった時間帯に投入された。戦術的交代が認められて初めてのW杯で、「スーパーサブ」の役目を完ぺきにこなした。「この2年間、選手が入れ替わったりしたが、結実してうれしい」とイールズ主将。総合力の勝利だ。』
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