萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

時々だけ / TOMOVSKY 俺全面敗訴

2014-12-27 06:48:50 | No Music, maybe, No my Life!
時々だけ / TOMOVSKY


この曲を聴いたとき、初めはとっても寂しい曲だなと思った。
なんか割り切っているというか括っているというか、曲の通りに、人との付き合いで踏み込まないことをモットーとするなんて、ちょっと寂しいとか思ったわけです。踏みにじってってわけでなければ、踏み込みって愛情じゃんとか勝手に思っていたわけです。

でも、作者本人、トモフの話を読むと、自分に対する訓示のような気分でこれを作ったそうなのだ。
下がその文章。

~ライブのMCでは「自分とお客さんの関係の曲」って言ってるけど、実は、時々しか会わない全世界、全時間に向けてるカンジです。なんちって。うっかりするとスグ気を抜いて、手を抜いてしまう自分への警告でもあります。~

そう、時々しか会わない人にいちいち踏み込みまくっていると、会うたんびに「しつこくて嫌なやつ」に(それもかなり時間を開けているのに)変貌しかねない…。それが定着してしまったら最悪だ。いや一回やらかしただけでそのグループからの退場の掟にぶつかることもある。

これは楽しいお酒という概念に自信を持っていた自分にもとてもキツい警告だった。

実は初対面の人達といきなり楽しく踏み込み踏み込みが楽しく過ごした経験があったと錯誤していたのだが、それでも初対面に踏み込んでいるっても限界が自ずとあるわけです。親しき仲にもなんとかという類とは別の領域でお話をしているだけなのである。
全てを知っているわけではない分、どこかで手探りから自分の領域にお互いが引っ張り合って成立しているわきまえという礼儀が初めからある世界だ。なのでどこまでもキツくはない。楽しいと思っていたのならやはりそれはそうだと思うが踏み込んで成立しているわけではない。踏み込んで成立していたという思い、それは錯覚だ。お互いに共通項を伸ばしていってる部分が踏み込んでいると思ったか。

それが転じて、懐かしい友達の場合に、あらん限りの覚えている全ての思い出をぶつけても構わない訳ではない。ということになってくる。この曲の云っている時々だけ会う仲間たちだ。
ここには初対面同士とは別の世界が漂っている、思い出を軸に面白くも悲しくも楽しくもあるが、自分にとって楽しかったという全ての思い出が全ての人にとって等しく同じ楽しさをもつものばかりではない。領域の共通項が逆に多すぎる一方で、同じように現在までを思いの醸造形成があるわけではないのが盲点だったりする。二度と思い出したくないこともあるという類がそれにあたるが、どこに地雷が埋まっているかは分からない。ある程度は感知するべきだが、間抜けな話は脇の人間には楽しい話だが、当事者には思い出したくないの類にあたるとすれば分かり易いかな?受かった高校の話はある人にとっては落ちた高校の話だったりするのもそうか。勝負の世界を共有するものは時として勝者と敗者に別れ、その思い出も正反対だなんてことも容易に有り得る。
思い出の記憶に自信がある分、自分にはとっても陥りやすい罠だと感じるわけだ。オーバーシュート(行き過ぎ)が誘発される世界だ。
まぁ、お互い馬鹿だったよなぁ~とか、まぁお互いに変な方に向かってたねとかなんであんなに熱くなってたんだろうねとか。。。。もあるけど。
そんな共感めいたものを交換していると、いきなり、当時とまるで同じチューンになった自分がそこに出現し、当時思っていた限りの思い出語りを四方の人に向けて始めてしまう…。
なぜだろう。気が緩む。それはこの世で唯一全員がタメ口な世界だからかもしれない。許すも許さないもない。全員が自然にタメ口だ。敬語も丁寧語も必要のない、自分の中ではとても心地よいゆりかごのような世界だからかもしれない。


魔法の言葉を思いついた、何はともあれ、「最近どう?」これだ!

自分には似つかわしくない言葉だが、処世術としてこれを使うべきだ。
友人間で処世術っていうものを使うこと自体がどうかって話でもあるが、自儘な論を張って人を屈服させるなんてのが一番最低である。それよりなにより「最近どう?」「どうなの?」「へぇ~」でつなぐことの方が安牌だ。いや安っぽく行けというのではなくてそれも一つのわきまえなのである。

親からよく言われていたことを思い出した。「お前は喋んないで歌っとけ」だ。
理屈っぽい自分を見透かした親からの訓告だった。


スグに気を抜いて、手を抜いてしまう…まさにこの曲の本質は自分に向けられたものだった。

そこはちゃんとチェイサーと「最近どう?」を用意する、礼節・礼儀と心構えが必要な領域だと今は痛感している。



取り返しが効かない世界もあるのだから。

TOMOVSKY〝自分らしさなんて〟


そう、かなり堕ちている。落ち込んでいる。ニセの毎日でも~構わない~自分らしさなんて…な気分だったりする。
そんな日もある。


年賀状でも書きますか…。最近どう?
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