Iさんの別荘に泊まり、翌日も清清しい朝を迎えた。標高があるだけに、平地よりはずっと冷え込んでいたが、空気が澄んで遠くの山がよく見えた。この日は、みんなでマラニックに行くことになっている。ランニングウエアに着替え、出発の用意をする。

車で移動し、名号温泉「うめの湯」に着く。ここでは、お馴染みのラン友も集まり、同走会のメンバーと一緒に走ることになった。

「うめの湯」を午前9時にスタートする。

飯田線三河川井駅前を通過して、明神山の登山口である乳岩峡に向かう。

乳岩峡一帯は流紋岩質凝灰岩で、河床は平坦な一枚岩のように見える。清流が時に滝となりポットホールをつくり、「さじき岩」と呼ばれる段丘となっている。水は透き通り、すばらしい景観を見せてくれる場所だ。


苔むした橋を渡り、奥に進む。

巨大な岩肌と美林に覆われた遊歩道を登っていく。

岩壁の横に架けられた鉄梯子を上っていく。かなりの高度感があり、下を見ると怖さが増す。

両側が垂直方向に延びた岩壁の間を進んでいく。落石でほとんど塞がれているが、僅かな隙間を通り抜けることが出来る。別名「胎内くぐり」と呼ばれる場所だ。下から覗くと、本当に行けるのか心配になるが、何とか人間が通り抜けるだけのスペースはあり、洞窟探検をしているかのような気分になる。


「胎内くぐり」を終えると、突然、上方に空に開いたような天然の石門が見えてくる。通称、通天橋と呼ばれるこの石門は、空間高約23mで幅は22mある。浸食作用又は風化によって形成されたものと考えられているそうだが、石門の空間から見える山の景色が、まるで絵画のように見える。素晴らしい絶景である。

洞窟、通天橋、胎内くぐり等を一回りして、鳳来湖方面への登山道に入る。ここからは、本格的なトレイルコースである。遊歩道と名付けられた道を進んでいくが、とても遊歩道とはいえない。むしろ登山道といったほうがいいくらいだ。ぐんぐん山を上がって行くと、見晴らしのいい場所に出る。大きな岩によじ登ると、眼下に鳳来湖が見えた。


高い場所があると、やはり一番上まで行ってみたくなる。巨岩の下は絶壁だが、こわごわ立ってみる。

山越えを終え、鳳来湖岸に着いた。車道にて、先回りしていたエイド隊が冷たい水や食料を用意してくれていたので助かった。結構きつい山越えだっただけに冷たい水が美味しかった。

乳岩峡、鳳来湖を回るコースを一回りすると、再び三河川合駅に戻る。ここから、三遠南信道のインター下を通り、朝霧湖方面へと向かう。名号トンネルを抜けると、大島ダムの堰堤を渡る。

百間滝への分岐手前で、再びエイド隊が待っていてくれたので、飲み物や食料を補給する。前日作ったトン汁やビールが美味しかった。

分岐から1キロほど先に「百間滝の岩清水」という名水が湧き出している。多くの人が水汲みに来るようだ。

百間滝の看板があり、そこから下っていくと、轟音と共に見事な滝が現れてきた。これが「百間滝」である。


百間滝は、日本最長の断層帯・中央構造線によって形成された谷の中にある。この滝は、中央構造線に沿いながら流れる大島川上流部に位置し、滝つぼにははっきりした断層を見ることができ、滝頭には形のよいポットホールが見られる。滝つぼまでの落差は約43m、全長は120mもある大きな滝である。さらに、真偽は定かではないが、中央構造線の上に位置するためか、この付近から「気」が多く放出されているとされ、数年前から滝のマイナスイオン効果とともにパワースポットとして有名な場所になっているそうだ。
滝を見て、再び入口に戻る。

あとは、朝霧湖岸をぐるっと回り、車を止めた「うめの湯」までひたすら走った。午後3時に無事到着する。

GPSで計測した距離は、スタートからゴールまでで約23キロあった。23キロとはいえ、6時間かかったので、平地の距離よりはかなりきつい。それでも、乳岩峡や百間滝という見所満載のマラニックで充分楽しむことができた。今回のコース立案と、別荘に招待してくれたIさんには大いに感謝である。しばらく走っていなかっただけに、楽しい同走会になった。

車で移動し、名号温泉「うめの湯」に着く。ここでは、お馴染みのラン友も集まり、同走会のメンバーと一緒に走ることになった。

「うめの湯」を午前9時にスタートする。

飯田線三河川井駅前を通過して、明神山の登山口である乳岩峡に向かう。

乳岩峡一帯は流紋岩質凝灰岩で、河床は平坦な一枚岩のように見える。清流が時に滝となりポットホールをつくり、「さじき岩」と呼ばれる段丘となっている。水は透き通り、すばらしい景観を見せてくれる場所だ。


苔むした橋を渡り、奥に進む。

巨大な岩肌と美林に覆われた遊歩道を登っていく。

岩壁の横に架けられた鉄梯子を上っていく。かなりの高度感があり、下を見ると怖さが増す。

両側が垂直方向に延びた岩壁の間を進んでいく。落石でほとんど塞がれているが、僅かな隙間を通り抜けることが出来る。別名「胎内くぐり」と呼ばれる場所だ。下から覗くと、本当に行けるのか心配になるが、何とか人間が通り抜けるだけのスペースはあり、洞窟探検をしているかのような気分になる。


「胎内くぐり」を終えると、突然、上方に空に開いたような天然の石門が見えてくる。通称、通天橋と呼ばれるこの石門は、空間高約23mで幅は22mある。浸食作用又は風化によって形成されたものと考えられているそうだが、石門の空間から見える山の景色が、まるで絵画のように見える。素晴らしい絶景である。

洞窟、通天橋、胎内くぐり等を一回りして、鳳来湖方面への登山道に入る。ここからは、本格的なトレイルコースである。遊歩道と名付けられた道を進んでいくが、とても遊歩道とはいえない。むしろ登山道といったほうがいいくらいだ。ぐんぐん山を上がって行くと、見晴らしのいい場所に出る。大きな岩によじ登ると、眼下に鳳来湖が見えた。


高い場所があると、やはり一番上まで行ってみたくなる。巨岩の下は絶壁だが、こわごわ立ってみる。

山越えを終え、鳳来湖岸に着いた。車道にて、先回りしていたエイド隊が冷たい水や食料を用意してくれていたので助かった。結構きつい山越えだっただけに冷たい水が美味しかった。

乳岩峡、鳳来湖を回るコースを一回りすると、再び三河川合駅に戻る。ここから、三遠南信道のインター下を通り、朝霧湖方面へと向かう。名号トンネルを抜けると、大島ダムの堰堤を渡る。

百間滝への分岐手前で、再びエイド隊が待っていてくれたので、飲み物や食料を補給する。前日作ったトン汁やビールが美味しかった。

分岐から1キロほど先に「百間滝の岩清水」という名水が湧き出している。多くの人が水汲みに来るようだ。

百間滝の看板があり、そこから下っていくと、轟音と共に見事な滝が現れてきた。これが「百間滝」である。


百間滝は、日本最長の断層帯・中央構造線によって形成された谷の中にある。この滝は、中央構造線に沿いながら流れる大島川上流部に位置し、滝つぼにははっきりした断層を見ることができ、滝頭には形のよいポットホールが見られる。滝つぼまでの落差は約43m、全長は120mもある大きな滝である。さらに、真偽は定かではないが、中央構造線の上に位置するためか、この付近から「気」が多く放出されているとされ、数年前から滝のマイナスイオン効果とともにパワースポットとして有名な場所になっているそうだ。
滝を見て、再び入口に戻る。

あとは、朝霧湖岸をぐるっと回り、車を止めた「うめの湯」までひたすら走った。午後3時に無事到着する。

GPSで計測した距離は、スタートからゴールまでで約23キロあった。23キロとはいえ、6時間かかったので、平地の距離よりはかなりきつい。それでも、乳岩峡や百間滝という見所満載のマラニックで充分楽しむことができた。今回のコース立案と、別荘に招待してくれたIさんには大いに感謝である。しばらく走っていなかっただけに、楽しい同走会になった。