
毎年、日本漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字」が「金」に決まったそうだ。
その年の世相を表す漢字をひと文字で表すと、今年は「金」で表されるという事らしい。
「金」の字が選ばれた理由としては、ことしのノーベル賞で京都大学教授の山中伸弥さんが医学・生理学賞に選ばれたこと、ロンドンオリンピックで日本選手団が金メダルをはじめ史上最多の38個のメダルを獲得したこと、世界一高いタワー「東京スカイツリー」の開業など数多くの金字塔が打ち立てられたことを理由に挙げている。このほか、932年ぶりに日本の広い範囲で金環日食が観測されたことや、消費税の増税など「金」を巡る問題が表面化したことなども理由に挙げられているそうだ。
しかし、なんだか「金」というイメージは湧いてこない。ノーベル賞は金メダルとは違うし、オリンピックの金メダル自体はそれほど多くない。金字塔が打ち立てられたというのはこじ付けっぽい。しかも、「金」という字を見て、まず「かね」と読んでしまった。「きん」とは読まなかった。いつもお金に執着しているからかもしれない。私が思うには、やはり今年の漢字は「島」であろう。尖閣諸島や竹島にまつわる領土問題が、最大の関心事である。漢字能力検定協会の発表では「島」も3位に入っていたそうだ。
それにしても、社大で講演された清水寺の森清範貫主、今回も後姿しか写真に写っていない。名前は、毎年公表されるのに顔が写らないなんてお気の毒である。