とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019南房総みちくさウルトラマラソンツアー:3日目鋸山観光

2019-04-03 07:04:41 | 観光
民宿の前から見えた野島崎灯台と日の出。前日と打って変わりいい天気となった。


あまりにもいい天気となったので、朝食前の散歩という事で全員で野島崎灯台の周りまで行くことになった。灯台前の浜からは打ち寄せる波と岩礁の景観が素晴らしい。


野島崎は、房総半島の最南端という事で、朝日も見えれば夕日も見えるという絶景ポイントでもある。


野島崎灯台は、「白鳥の灯台」とも呼ばれ、日本最初の洋式8灯台のひとつだという。白亜の灯台は美しく、「房総半島最南端の碑」も入れて記念写真だ。


民宿に戻り朝食を済ませて帰ることにした。


1時間ほどで鋸山ロープウェイ乗り場に着く。9時始発のロープウェイに乗って鋸山山頂に向かう。


鋸山山頂部は、日本寺の境内となっており、石段が至る所にあって足腰に自信がないと気軽には上り下りができない。


まず向かったのが、百尺観音。世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願され、昭和35年から6年の歳月をかけて昭和41年にかつての石切場跡に彫刻して完成した巨大な磨崖仏で、高さ100尺(約30m)というのが、その名の由来である。航海、航空、陸上交通の安全を守る本尊として崇められている。


回りは石切り場だったという事もあり、垂直に切り立った石の壁で覆われている。まさに見上げるばかりの高さだ、


次に向かったのは、断崖が垂直に切り立つ「地獄のぞき」だ。


下を覗き込むと、地獄に吸い寄せられそうな高さを感じる。


地獄覗きの上から手を振ると、自分の影が岩肌に映っていた。


地獄覗きからは東京湾の玄関口となる浦賀水道もよく見える。一日あたり700隻もの船が往来している世界有数の海上交通路である。後方には大きな富士山もばっちり見える。


反対側の崖の上からも仲間の一人が、断崖の上にいる我々を撮ってくれた。


そして、こちらが鋸山山頂329.4mだ。山は凝灰岩から成り、建築などの資材として適している。そのため古くは房州石と呼ばれ、良質石材の産地として、江戸時代から盛んに採石が行われた。その結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになったという。


鋸山山頂と日本寺大仏を結ぶ日本寺境内のメインルートに配された羅漢群(石仏群)。西国観音、百躰観音など、山頂から大仏広場までのいたるところに石仏を見かける。これが「東海千五百羅漢」と呼ばれる江戸時代後期に奉納された石仏群。




鋸山の南斜面にある日本寺は、聖武天皇の勅詔をうけ、西暦725年高僧行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所だ。10万坪余りの境内には、日本一の大仏(薬師瑠璃光如来)が鎮座している。「薬師瑠璃光如来」は総高31.05m・御丈21.3mという事で、鎌倉高徳院の阿弥陀如来は総高13.35m・御丈11.312m、奈良東大寺の盧舎那大仏は総高18.18m・御丈14.85mなので、鎌倉の大仏の2倍以上にもなる。まさにスケールが違う大きさだ。




お願い地蔵尊。大仏広場に安置され、様々な願いを込められた小さなお地蔵様に取り囲まれている。


清めスポットだという不動滝。わずかな水がちょろちょろと滴り落ちている。


日本寺は鋸山の山頂からはかなり下ったところにある。山頂のロープウェイ駅からは大分下ってきてしまったので戻るのも一苦労だ。なんとか山頂駅に着き、乗り場にあったポスターを見ていたら東京湾フェリーのポスターが目を惹いた。房総半島に入るとき、アクアラインの大渋滞に嵌ったのが頭にあり、帰りはフェリーで行くのもどうだろうかと、みんなで相談した結果、フェリー乗り場がすぐ近くにあることと、出航時間もギリギリ間に合うというとの事で、鋸山ロープウェイ乗り場のすぐ近くにある金谷港に向かう。

フェリー乗り場には、順調に着くことができ無事乗船する。このフェリーは東京湾フェリーといい、東京湾を横断して、神奈川県横須賀市久里浜と千葉県富津市金谷までを結ぶ航路だ。帰りは、フェリーの中で休憩できるので運転手もありがたい。その後の帰路も大した渋滞もなく帰ることができた。房総半島に行く場合は、東京湾フェリーに乗るのがお勧めかもしれない。