とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019塩の道トレイルツアー:1日目真木集落往復

2019-05-21 18:06:12 | 山登り
北小谷駅に戻ってから、車で南小谷駅まで移動する。南小谷駅からしばらく坂を歩いて上っていくと真木集落への入り口に出る。車で来られるのはここまでで、ここからは歩いていくしかない。片道約4キロで、90分ほどかかるという。


道は、整備されており歩きやすいが、ひたすらグングン上っていく。


50分ほど上り続けると、やっと下り坂となり息を整えることが出来る。道中、全く家はなく、文明とはかけ離れた山の中である。唯一あるのは、NTTの通信ケーブルが道沿いに張り巡らされているだけだ。クマが出てきてもおかしくない。


下りきったところで沢を2回渡る。




沢を通り過ぎると、ふたたび上り坂となり、しばらく歩いていくと前の方に茶色い建物が見えた。


後方を振り返ると、森の向こうに雪を被った白馬岳方面が見える。なんと素晴らしいロケーションの場所だろう。


茅葺屋根の大きな建物や、三角屋根の建物が何軒か見える。ここが真木集落である。40数年前に分校の廃校を機に集落民が一斉に集落を離れ廃村となった集落だが、1970年代よりNPO法人共働学舎の人々が自給自足的な共同生活を開始し、昔の姿から変わることなく日本の原風景を守り、残し続けているという。


小屋の片隅には、オフロードバイクが数台置かれていた。車で来ることはできないが、オフロードバイクなら、あの山道を駆け抜けてくることもできるのだろう。


大きな樹の下には、ブランコが吊り下げられており、集落内の子供たちが遊んだりするのだろう。


茅葺屋根の大きな家が見えてきた。足場ができていて、何だか作業中のようだ。


この古民家は、「アラヤシキ」と呼ばれ、真木集落の中ではシンボル的なものだ。茅の葺き替えのための作業中の時期だったようだ。観光地というわけではなく、勝手に中に入ってキョロキョロする訳にもいかないので、日本の原風景に少し浸ってから、真木を後にした。


因みに、この真木集落に住む人々の暮らしがドキュメンタリーとして映画になったそうだ。タイトルは、【アラヤシキの住人たち】で、2015年に公開されている。また、真木集落は、映画【楢山節考】のロケ地にもなった場所でもある。


南小谷駅に戻り、駅前にあるカオハメ看板で記念撮影。


その後、もう1台の車を回収しながら、平岩駅近くの姫川温泉に向かう。中でも、瘡の湯(くさのゆ)は、Sさんによると温泉から出た後のお楽しみがあるという。


瘡の湯の熱めのお風呂を出て、休憩所でくつろいでいると、おばちゃんからお茶とゆで卵のサービスがあった。入浴料も良心的な値段なのに、ゆで卵のサービスがあるなんてホントに嬉しい。疲れた体に、塩を振りかけたゆで卵が美味しかった。


参考1.真木集落往復コースマップ


参考2.真木集落往復高低図


「2019塩の道トレイルツアー:2日目千国古道大峯峠越え・高町越えコース」に続く。