とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:1日目英彦山

2020-03-29 22:05:45 | 山登り
春になり、暖かくなったころ九州の山に行きたいと思っていたが、先日4日間の日程で九州を縦断してきた。コロナウィルスの蔓延で旅行をどうしようか悩んでいたが。基本的に屋外で人が少ない山がメインなので、飛行機や空港での感染に十分注意すれば大丈夫ではないかと予定通り行ってくることにした。

ただ、当初予定していた始発の飛行機が、減便の影響で欠航となり、1時間ほど遅い便に振り替えられてしまった為、1日目のスケジュールが短くなってしまった。福岡空港からレンタカーを借りて、英彦山の登山口に着くと14時を過ぎてしまっていた。英彦山(ひこさん)は、日本二百名山の一つで、羽黒山(山形県)・熊野大峰山(奈良県)とともに「日本三大修験山」に数えられている。山伏の坊舎跡など往時をしのぶ史跡が残り、山伏の修行場であったということで、険しいコースがたくさんあり、スリルがあるコースを一通り歩きたかったのだが、日没まで時間がないという事で、一番安全で最短距離で行ける表参道コースにKさんとUさんの3人で向かった。

14:19。スロープカー駅近くの表参道入口に車を止め、石段の道を歩き出す。


スロープカーの終点駅まで来る。


終点駅からすぐにあるのが、英彦山神社の奉幣殿(ほうへいでん)だ。ここで、年間祭祀や祈願が行われる。


奉幣殿までは、整備された石段の道だったが、その先は、険しい道になってくる。


石段になっている場所もあるが、結構歩きにくい。


山伏たちの修行の場となった行者堂。修験の始祖「役行者像」が安置されている。


稚児落とし。説明版には、「昔、佐賀藩主の鍋島清久が幼少のころ、英彦山上宮参拝の帰りに、この断崖から転落したが、奇跡的に助かった。彦山権現の霊験によるものとして、清久深く感激して国に帰った後、藩内の庄徳善院に社殿を建立し、彦山権現を崇拝した。その故事からこの断崖を稚児落しと言い伝えた」と書かれている。


稚児落としと言われる断崖を覗いてみる。確かに大人だったらとても助からないような断崖だ。


15:48。英彦山神宮上宮のある中岳に到着する。上宮には、伊耶那美命(いざなみのみこと)が祀られている。


中岳から一旦下って南岳に登り返す。15:57。英彦山の最高峰南岳1199mに到着する。南岳には、伊耶那岐命(いざなぎのみこと)が祀られている。


南岳で少し休憩した後、中岳に登り返す。上宮の社が一際目立つ。


中岳から、主祭神正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)が祀られている北岳に行くとなると、遅くなってしまうので、そのまま元来た道を下っていく。


奉幣殿まで戻ってきた。


奉幣殿から10分ほどで駐車場に戻ると、17時を過ぎていた。幸い天気が素晴らしく良かったので、3時間弱の楽しい登山になった。その後、日田天領水で有名な大分県の日田市まで移動してホテルに泊まる。

参考1.英彦山のコースマップ


参考2.英彦山の高低図


「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目由布岳」に続く。