鈴鹿セブンマウンテンの最後の山、釈迦ヶ岳に登ってきた。南北60kmにわたる鈴鹿山脈のほぼ、中央部に位置し、山名は、釈迦の寝姿に似ていることから名付けられたといわれる。今回は、たくさんあるコースの内、最も一般的な朝明(あさけ)渓谷から、中尾根道経由で釈迦ヶ岳に登り、帰りは、県境稜線縦走路で猫岳、羽鳥峰を経て朝明渓谷に戻る周回ルートだ。
メンバーは、各地から集まり、総勢11人の賑やかなパーティになった。朝明渓谷の駐車場には、8時ちょっと過ぎに着いたのだが、残り数台しか空きスペースがなく、ギリギリセーフの状態だった。雨乞岳の時も、駐車場が満車に近かったが、ここも同じ状況で、鈴鹿の山は、どこも人気があるようだ。
8:36。登山口前のポストに登山届を提出して、ここからスタートだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/d4/2eaa16016742c9bed86fa620362bd8fe.jpg)
歩き出してすぐに、庵座谷登山道と中尾根登山道の分岐があり、右の中尾根登山道に向かう。その後すぐに沢があり、石の上に乗って渡渉する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/76/360a58cdc35a7640d58ee3cf0be40fed.jpg)
尾根道に入ると、石がゴロゴロしていたり、木の根が張り出していたりして、足を引っかけないよう注意しながら高度を稼いでいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/0d/aa8552ad8c08b601f22e697fc036f06a.jpg)
鳴滝コバは南の展望があり、国見岳や御在所岳が確認できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/27/701ce1a597e44da099627f212cad83ea.jpg)
事前に見た情報から、登山道の途中に穴が開いている個所があり、気を付けた方がいいとあったが、この穴がそうなのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/fb/3a9ed467e6c33322ed3971badea2cf22.jpg)
展望が開けると、帰路で通過する猫岳が見えた。それにしても素晴らしい天気になったものだ。気温もそれほど低くはなく、風も強くない。しかも晴天で、絶好の登山日和になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/74/47a3034e67420e635104b109c672c24e.jpg)
迫力ある大蔭のガレ場が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/0b/28b35dbf4a545ff6b5ba6fae1169747f.jpg)
10:44。釈迦白毫に到着する。白毫とは釈迦の眉間にある毛の塊を指す。釈迦ヶ岳の山名の由来が“釈迦の寝姿に似ている”という事なので、この辺りが頭部なのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/56/7f04fa4c605feed99c96f0a3e83ed891.jpg)
危険な岩場を避け、迂回路経由でキレットに出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/50/60d8211819bbbdd3a98d507746aaa129.jpg)
この先に見えるピークが、釈迦ヶ岳の最高地点のようだ。
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横を見れば、ガレ場が谷底まで続いている。
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後続のメンバーたちも、キレットを下ってきている。何とか無事に通過できそうだ。
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もう少しで最高点ピークだ。
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11:00。釈迦ヶ岳最高点1097.1mに到着する。山頂とは、最高点の事を言うのかと思っていたが、釈迦ヶ岳山頂は三角点のある場所で、まだもう少し先となるようだ。
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菰野町の街並みと、伊勢湾が良く見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/5e/08a21d68c1350b342152583fb7d33f50.jpg)
11:10。釈迦ヶ岳山頂に到着する。標高1092.2mで最高点より低いが、近くに三角点が設置されている。ここからの展望も素晴らしい。山頂から少し離れた広い場所に腰を下ろし、昼食休憩する。
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分岐から県境稜線縦走路を進み、猫岳方面に向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/61/55ab758afb80c0b8dff02dc563a65d54.jpg)
縦走路から釈迦ヶ岳方面を眺める。大蔭のガレ場から釈迦ヶ岳最高点、そして、釈迦ヶ岳山頂に続く稜線がお釈迦様の寝姿に見えるのだろうか。
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12:19。猫岳山頂1057.7mに到着。
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山頂近くにある岩が、猫岩と呼ばれるらしい。岩の形を猫に見立てたのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/ad/929594aeda1b01ed0be0fa77f084f724.jpg)
羽鳥峰までは気持ちよい縦走路が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/cd/4161a8c98dcbe90799144c39fad5d39b.jpg)
13:13。羽鳥峰(はとみね)823.1mに到着する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/02/00c20d4c039b8571c18c52724d7fd1bb.jpg)
羽鳥峰から下を見ると、こんな可愛いキャラクターが石で描かれていた。一番上が、この日の日付(20201206)、右側が💛ミネ、下がHAPPY。そして、真ん中は💛がほほ笑んでいる。山の斜面に、こんなユニークな表示がしてあるなんて、面白すぎる。誰が描いたかはわからないが、日付があるという事は、毎日誰かが変えているのだろう。その苦労に感謝が込み上げてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0c/c28bc58c234ce8fbe4fbee80c7e0e597.jpg)
羽鳥峰から💛を眺めた様子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/f0/2b2f87ef9d2ceff6f05223c342229c63.jpg)
羽鳥峰峠の💛まで下りてみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/70/3555f1a34e8272521695de0a0bcb8fb7.jpg)
羽鳥峰峠から朝明渓谷方面に向かってどんどん下山して行く。猫谷まで下ってくると、大きな石を積み重ねた堰堤に出る。堰堤の脇を、ロープを頼りに降りていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/00/6615a6b0fb6eb185a18648e45adc7e2e.jpg)
この堰堤は、縄のような緩いカーブを付けている為「なわだるみ堰堤」と呼ばれ、明治時代に作られたものだという。土砂の流失を防ぐ一方、景観を損なうことなく谷の自然美を守っている。また、空石積であるがゆえに透水性がよく、堰自体の欠損は見られず、水害に耐え、今も堅固な姿を見せている。歴史的にも貴重な工作物であり、国指定登録有形文化財になっているそうだ。
すぐに舗装道路に出る。あとは、朝明渓谷沿いを2キロほどのんびり歩くと駐車場に到着する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/ba/02aa7a829b4dff608396c2d3930b0b47.jpg)
14:32。駐車場に到着して、釈迦ヶ岳登山を無事終了することが出来た。そして、鈴鹿セブンマウンテン全山完全踏破もできて大満足。有名な御在所岳や鎌ヶ岳にも引けを取らないほど変化に富み、スリルあり、景色もよく、楽しい山であった。
その後、駐車場のすぐ下にある「三休の湯」で汗を流し、帰路についた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/6a/11254c97c6581ae3c8909183bbfe8b9a.jpg)
参考1.釈迦ヶ岳のコースマップ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/d4/045732ddc10e1dd9d4f0d3def0bb9936.jpg)
参考2.釈迦ヶ岳の高低図とコースタイム
メンバーは、各地から集まり、総勢11人の賑やかなパーティになった。朝明渓谷の駐車場には、8時ちょっと過ぎに着いたのだが、残り数台しか空きスペースがなく、ギリギリセーフの状態だった。雨乞岳の時も、駐車場が満車に近かったが、ここも同じ状況で、鈴鹿の山は、どこも人気があるようだ。
8:36。登山口前のポストに登山届を提出して、ここからスタートだ。
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歩き出してすぐに、庵座谷登山道と中尾根登山道の分岐があり、右の中尾根登山道に向かう。その後すぐに沢があり、石の上に乗って渡渉する。
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尾根道に入ると、石がゴロゴロしていたり、木の根が張り出していたりして、足を引っかけないよう注意しながら高度を稼いでいく。
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鳴滝コバは南の展望があり、国見岳や御在所岳が確認できる。
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事前に見た情報から、登山道の途中に穴が開いている個所があり、気を付けた方がいいとあったが、この穴がそうなのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/fb/3a9ed467e6c33322ed3971badea2cf22.jpg)
展望が開けると、帰路で通過する猫岳が見えた。それにしても素晴らしい天気になったものだ。気温もそれほど低くはなく、風も強くない。しかも晴天で、絶好の登山日和になっていた。
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迫力ある大蔭のガレ場が見えてきた。
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10:44。釈迦白毫に到着する。白毫とは釈迦の眉間にある毛の塊を指す。釈迦ヶ岳の山名の由来が“釈迦の寝姿に似ている”という事なので、この辺りが頭部なのだろうか。
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危険な岩場を避け、迂回路経由でキレットに出る。
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この先に見えるピークが、釈迦ヶ岳の最高地点のようだ。
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横を見れば、ガレ場が谷底まで続いている。
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後続のメンバーたちも、キレットを下ってきている。何とか無事に通過できそうだ。
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もう少しで最高点ピークだ。
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11:00。釈迦ヶ岳最高点1097.1mに到着する。山頂とは、最高点の事を言うのかと思っていたが、釈迦ヶ岳山頂は三角点のある場所で、まだもう少し先となるようだ。
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菰野町の街並みと、伊勢湾が良く見える。
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11:10。釈迦ヶ岳山頂に到着する。標高1092.2mで最高点より低いが、近くに三角点が設置されている。ここからの展望も素晴らしい。山頂から少し離れた広い場所に腰を下ろし、昼食休憩する。
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分岐から県境稜線縦走路を進み、猫岳方面に向かう。
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縦走路から釈迦ヶ岳方面を眺める。大蔭のガレ場から釈迦ヶ岳最高点、そして、釈迦ヶ岳山頂に続く稜線がお釈迦様の寝姿に見えるのだろうか。
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12:19。猫岳山頂1057.7mに到着。
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山頂近くにある岩が、猫岩と呼ばれるらしい。岩の形を猫に見立てたのだろうか。
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羽鳥峰までは気持ちよい縦走路が続く。
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13:13。羽鳥峰(はとみね)823.1mに到着する。
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羽鳥峰から下を見ると、こんな可愛いキャラクターが石で描かれていた。一番上が、この日の日付(20201206)、右側が💛ミネ、下がHAPPY。そして、真ん中は💛がほほ笑んでいる。山の斜面に、こんなユニークな表示がしてあるなんて、面白すぎる。誰が描いたかはわからないが、日付があるという事は、毎日誰かが変えているのだろう。その苦労に感謝が込み上げてきた。
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羽鳥峰から💛を眺めた様子。
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羽鳥峰峠の💛まで下りてみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/70/3555f1a34e8272521695de0a0bcb8fb7.jpg)
羽鳥峰峠から朝明渓谷方面に向かってどんどん下山して行く。猫谷まで下ってくると、大きな石を積み重ねた堰堤に出る。堰堤の脇を、ロープを頼りに降りていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/00/6615a6b0fb6eb185a18648e45adc7e2e.jpg)
この堰堤は、縄のような緩いカーブを付けている為「なわだるみ堰堤」と呼ばれ、明治時代に作られたものだという。土砂の流失を防ぐ一方、景観を損なうことなく谷の自然美を守っている。また、空石積であるがゆえに透水性がよく、堰自体の欠損は見られず、水害に耐え、今も堅固な姿を見せている。歴史的にも貴重な工作物であり、国指定登録有形文化財になっているそうだ。
すぐに舗装道路に出る。あとは、朝明渓谷沿いを2キロほどのんびり歩くと駐車場に到着する。
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14:32。駐車場に到着して、釈迦ヶ岳登山を無事終了することが出来た。そして、鈴鹿セブンマウンテン全山完全踏破もできて大満足。有名な御在所岳や鎌ヶ岳にも引けを取らないほど変化に富み、スリルあり、景色もよく、楽しい山であった。
その後、駐車場のすぐ下にある「三休の湯」で汗を流し、帰路についた。
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参考1.釈迦ヶ岳のコースマップ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/d4/045732ddc10e1dd9d4f0d3def0bb9936.jpg)
参考2.釈迦ヶ岳の高低図とコースタイム
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