早朝、宿の前から空を見ると雨が止み、薄日が差していた。これは良いことだと、早速稲村ヶ岳の登山口がある母公堂(ははこどう)に向かう。母公堂は、修験道の開祖・役行者の母「白専女(しらとうめ)」を祀るお堂だ。今は安産に霊験あらたかとされており、修験者だけでなく、安産祈願に多くの参拝者がこの地に訪れるという。
母公堂から少し戻ると、稲村ヶ岳の登山口だ。
注意書きを読み、早速登山口から歩き出す。
真っすぐに伸びた杉の植林の中を進んで行く。
苔が玉のように丸まり、一面広がっている不思議な光景。
歩き出して1時間ほどで法力峠に到着する。
さらに進むと、斜めになった小屋が出てきた。かつてはトイレだった建物のようだが、今は傾いて使用できそうにない。
その後、岩場が少しずつ現れ、橋や階段をいくつも渡る。
立派な鉄階段がたくさんあり、設置するのが大変だったろうと感心する。
パオーン杉が出てきた。法力峠から山上辻に向かう登山道脇にある特徴的な形状をした杉の木だ。屈曲した幹や枝分かれ、コブなどが、登山道(特に登頂方向)から見るとマンモスのように見えることから、パオーン杉又はマンモス杉などと呼ばれているそうだ。
曇り空ながら、新緑の緑がまぶしい。
可愛いお地蔵さんが登山道の脇にポツンと立っている。
次第に雨が降り始め、滑りそうな岩場をトラバースする。
鉄階段が、土砂崩れで落ちかかっている。
霧の中に、ミヤマツツジのピンクが映える。
建物が見えてきた。
山上辻にある稲村ヶ岳山荘とトイレだった。
こんな天気でも“やってまっせ”と営業中の看板が出ている。下山時に暖かい飲み物を飲みたくなった。
トイレ休憩をして、山頂を目指して進む。登山道脇には、シャクナゲの群落があり、早い蕾が咲き出していた。
この辺りまで来ると、道は険しくなりロープに捕まりながら登っていく。
11時。稲村ヶ岳山頂1726mに到着する。山頂は大きな展望台になっているが、残念ながら展望は全くない。
直ぐに団体さんが登ってきたので、山頂を譲るため早々に下山を開始する。大日山の斜面にもミヤマツツジが咲いているのが見える。
大日山への分岐点。天気が良ければ、大日山へも登ってみたかったが、小屋番からこの天気ではやめた方がいいと言われていたので、今回はそのまま通過する。
下山時も岩場のトラバースは慎重に行く。
ピストンで下山し、13時半過ぎに母公堂の登山口に到着する。
母公堂には、“従是女人結界”の石柱が建っている。役行者は母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てた。これが「女人禁制」の始まりであり、一千三百有余年後現在も守り続けられている。これは「女性差別的」な解釈でなく、役行者の母を思う優しい心の現れであると考えられているそうだ。ただ現在は、山上ヶ岳の登山口にある女人結界門まで女性も進むことができる。
当初は、二日間とも雨模様だったので止めても仕方ないかと思っていたが、無事登って来られて良かった。
参考1.稲村ヶ岳の高低図&コースタイム
参考2.稲村ヶ岳のコースマップ
母公堂から少し戻ると、稲村ヶ岳の登山口だ。
注意書きを読み、早速登山口から歩き出す。
真っすぐに伸びた杉の植林の中を進んで行く。
苔が玉のように丸まり、一面広がっている不思議な光景。
歩き出して1時間ほどで法力峠に到着する。
さらに進むと、斜めになった小屋が出てきた。かつてはトイレだった建物のようだが、今は傾いて使用できそうにない。
その後、岩場が少しずつ現れ、橋や階段をいくつも渡る。
立派な鉄階段がたくさんあり、設置するのが大変だったろうと感心する。
パオーン杉が出てきた。法力峠から山上辻に向かう登山道脇にある特徴的な形状をした杉の木だ。屈曲した幹や枝分かれ、コブなどが、登山道(特に登頂方向)から見るとマンモスのように見えることから、パオーン杉又はマンモス杉などと呼ばれているそうだ。
曇り空ながら、新緑の緑がまぶしい。
可愛いお地蔵さんが登山道の脇にポツンと立っている。
次第に雨が降り始め、滑りそうな岩場をトラバースする。
鉄階段が、土砂崩れで落ちかかっている。
霧の中に、ミヤマツツジのピンクが映える。
建物が見えてきた。
山上辻にある稲村ヶ岳山荘とトイレだった。
こんな天気でも“やってまっせ”と営業中の看板が出ている。下山時に暖かい飲み物を飲みたくなった。
トイレ休憩をして、山頂を目指して進む。登山道脇には、シャクナゲの群落があり、早い蕾が咲き出していた。
この辺りまで来ると、道は険しくなりロープに捕まりながら登っていく。
11時。稲村ヶ岳山頂1726mに到着する。山頂は大きな展望台になっているが、残念ながら展望は全くない。
直ぐに団体さんが登ってきたので、山頂を譲るため早々に下山を開始する。大日山の斜面にもミヤマツツジが咲いているのが見える。
大日山への分岐点。天気が良ければ、大日山へも登ってみたかったが、小屋番からこの天気ではやめた方がいいと言われていたので、今回はそのまま通過する。
下山時も岩場のトラバースは慎重に行く。
ピストンで下山し、13時半過ぎに母公堂の登山口に到着する。
母公堂には、“従是女人結界”の石柱が建っている。役行者は母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てた。これが「女人禁制」の始まりであり、一千三百有余年後現在も守り続けられている。これは「女性差別的」な解釈でなく、役行者の母を思う優しい心の現れであると考えられているそうだ。ただ現在は、山上ヶ岳の登山口にある女人結界門まで女性も進むことができる。
当初は、二日間とも雨模様だったので止めても仕方ないかと思っていたが、無事登って来られて良かった。
参考1.稲村ヶ岳の高低図&コースタイム
参考2.稲村ヶ岳のコースマップ