前週に続いて年の初めは、富士山がよく見える山へと言うことで、愛鷹連峰の越前岳に登る事にした。富士山の南裾には、いくつものピークからなる愛鷹連峰がどっしりと構えている。主脈上には北から最高峰の越前岳、呼子岳、鋸岳、位牌岳、愛鷹山が続いている。
越前岳へのルートは、山の北側にある十里木集落からの道が一般的だが、もう何度も歩いている道なので、今回は須山からの登山口から登ることにした。愛鷹登山口と書かれた大きな看板のある道に入って10分ほどで山神社駐車場に着く。駐車場に着いたとき、車の外気気温計は-7℃となっていた。かなり冷え込んでいるようだ。
防寒をしっかりして、登山口の鳥居前でスタート前の記念撮影。
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杉林の急坂を登っていく。
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愛鷹連峰の黒岳には自然杉が群立している。特に目通り3メートルを越える19本は樹齢400年前後と思われ、これほどの太さの杉は非常に希少なもので優れた形質を持つため植林用苗木の種子を採集する精英樹として利用されてきたという。
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スタートして1時間ほどで黒岳山頂1086mに到着する。
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黒岳山頂の北側斜面は視界が開け真正面に富士山がどーん見えている。
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ただこの時期としては、雪が何せ少なすぎる。例年であれば、山頂から半分くらいまでは真っ白い雪に覆われ地肌など見えないのだが、今回は地肌があちらこちらに見えていて少し悲しい。
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富士山を見るのなら黒岳で十分なのだろうが、やはり最高峰の越前岳まで行かないと気が済まない。黒岳から富士見峠まで戻り、分岐から越前岳方面へ進む。
分岐から20分ほどで鋸岳展望台に到着する。
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展望台の先は、急峻で切れ落ちた断崖が広がっている。
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そして、視線の先には、鋸の刃のようにギザギザの峰が連なる鋸山が見える。
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鋸岳の姿だけで、とても簡単には登れそうもないということがよく分かる。現在は、呼子岳から鋸岳、位牌岳の間は通行禁止となっているようだ。
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鋸岳展望台から30分ほどで富士見台に到着する。
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富士見平から見た富士山。写真家の岡田紅陽が富士見平から撮った富士山の写真は昭和13年発行の50銭紙幣の図案に採用されたという。
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富士見平から更に20分ほど歩くと、越前岳山頂1504mだ。
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越前岳山頂看板前で登頂記念写真。昔来たときは、ここからも富士山がよく見えたはずだが、木が生い茂ったのかあまりよく見えない。
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少し西側にずれると、半分ほど富士山が見えてきた。むしろ、その先に見える南アルプスの山並みがくっきり見えるのが嬉しい。
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そして、南側は富士市の町並みとキラキラ光る駿河湾が素晴らしい。
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しかし、山頂周辺は風が強くゆっくり休憩するには辛いので、風除けになりそうな斜面を少し下った場所でランチ休憩とする。
十分腹ごしらえして、強風の中、呼子岳方面に下山していく。呼子岳へのルートは痩せ尾根が続き急勾配の険しい道だ。そして、いつの間にか上空には黒い雲が立ちこめ、海と空の境界がはっきりした幻想的な景色に変わっていた。
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風は相変わらず強く、気温も低くなりイヤな感じになってきた。しかも、急な登りにさしかかったとき足が攣ってしまい、登山道の途中で動けなくなってしまった。しかし、仲間が攣ったときの応急薬を出してくれたので、何度か休むうちになんとか歩けるようになった。
呼子岳の手前に来ると、数m登ることになったが、ゆっくりゆっくり登って3番目のピーク呼子岳山頂1310mにたどり着いた。
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呼子岳からは、下るだけだが、険しいルートには変わりない。しばらくすると割石峠に出る。巨大な岩が割れてその先には駿河湾が見える。割石峠からは鋸岳に向かうルートがあるが、通行禁止なので、そのまま下に下りていく。
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この下山道は、大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。
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いつまで下っても岩場が続いているので、いい加減イヤになる。
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1時間以上もの長い下りを終えると、やっと平らな林道に着く。駐車場まではあと僅かだ。
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15時過ぎに駐車場に着くと、止まっていた車は、我々以外は全く無く最後の登山者となっていたようだ。とにかく寒いので、早く暖まろうと、ヘルシーパーク裾野に向かい温泉に入る。露天風呂からも富士山の姿を見ることが出来、一日中富士山づくしの変化に富んだ楽しい山行となった。
参考1.今回の高低図&コースタイム
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参考2.今回のコースマップ
越前岳へのルートは、山の北側にある十里木集落からの道が一般的だが、もう何度も歩いている道なので、今回は須山からの登山口から登ることにした。愛鷹登山口と書かれた大きな看板のある道に入って10分ほどで山神社駐車場に着く。駐車場に着いたとき、車の外気気温計は-7℃となっていた。かなり冷え込んでいるようだ。
防寒をしっかりして、登山口の鳥居前でスタート前の記念撮影。
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杉林の急坂を登っていく。
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愛鷹連峰の黒岳には自然杉が群立している。特に目通り3メートルを越える19本は樹齢400年前後と思われ、これほどの太さの杉は非常に希少なもので優れた形質を持つため植林用苗木の種子を採集する精英樹として利用されてきたという。
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スタートして1時間ほどで黒岳山頂1086mに到着する。
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黒岳山頂の北側斜面は視界が開け真正面に富士山がどーん見えている。
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ただこの時期としては、雪が何せ少なすぎる。例年であれば、山頂から半分くらいまでは真っ白い雪に覆われ地肌など見えないのだが、今回は地肌があちらこちらに見えていて少し悲しい。
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富士山を見るのなら黒岳で十分なのだろうが、やはり最高峰の越前岳まで行かないと気が済まない。黒岳から富士見峠まで戻り、分岐から越前岳方面へ進む。
分岐から20分ほどで鋸岳展望台に到着する。
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展望台の先は、急峻で切れ落ちた断崖が広がっている。
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そして、視線の先には、鋸の刃のようにギザギザの峰が連なる鋸山が見える。
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鋸岳の姿だけで、とても簡単には登れそうもないということがよく分かる。現在は、呼子岳から鋸岳、位牌岳の間は通行禁止となっているようだ。
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鋸岳展望台から30分ほどで富士見台に到着する。
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富士見平から見た富士山。写真家の岡田紅陽が富士見平から撮った富士山の写真は昭和13年発行の50銭紙幣の図案に採用されたという。
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富士見平から更に20分ほど歩くと、越前岳山頂1504mだ。
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越前岳山頂看板前で登頂記念写真。昔来たときは、ここからも富士山がよく見えたはずだが、木が生い茂ったのかあまりよく見えない。
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少し西側にずれると、半分ほど富士山が見えてきた。むしろ、その先に見える南アルプスの山並みがくっきり見えるのが嬉しい。
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そして、南側は富士市の町並みとキラキラ光る駿河湾が素晴らしい。
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しかし、山頂周辺は風が強くゆっくり休憩するには辛いので、風除けになりそうな斜面を少し下った場所でランチ休憩とする。
十分腹ごしらえして、強風の中、呼子岳方面に下山していく。呼子岳へのルートは痩せ尾根が続き急勾配の険しい道だ。そして、いつの間にか上空には黒い雲が立ちこめ、海と空の境界がはっきりした幻想的な景色に変わっていた。
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風は相変わらず強く、気温も低くなりイヤな感じになってきた。しかも、急な登りにさしかかったとき足が攣ってしまい、登山道の途中で動けなくなってしまった。しかし、仲間が攣ったときの応急薬を出してくれたので、何度か休むうちになんとか歩けるようになった。
呼子岳の手前に来ると、数m登ることになったが、ゆっくりゆっくり登って3番目のピーク呼子岳山頂1310mにたどり着いた。
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呼子岳からは、下るだけだが、険しいルートには変わりない。しばらくすると割石峠に出る。巨大な岩が割れてその先には駿河湾が見える。割石峠からは鋸岳に向かうルートがあるが、通行禁止なので、そのまま下に下りていく。
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この下山道は、大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。
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いつまで下っても岩場が続いているので、いい加減イヤになる。
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1時間以上もの長い下りを終えると、やっと平らな林道に着く。駐車場まではあと僅かだ。
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15時過ぎに駐車場に着くと、止まっていた車は、我々以外は全く無く最後の登山者となっていたようだ。とにかく寒いので、早く暖まろうと、ヘルシーパーク裾野に向かい温泉に入る。露天風呂からも富士山の姿を見ることが出来、一日中富士山づくしの変化に富んだ楽しい山行となった。
参考1.今回の高低図&コースタイム
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参考2.今回のコースマップ
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