とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

バスで一番安全な席はどこか?

2012-05-15 19:21:53 | 呟き
4月下旬に群馬県の関越自動車道で発生した高速バスツアー事故では、高速バス業界の実態があきらかになり、安いという理由だけで選択することのリスクが大きいことを実感させられた。遠い目的地でも、夜乗車して朝になれば現地に着いているという事は、時間が無駄にならず大変便利である。しかも、値段も安ければ誰でも利用したくなる。しかし、それは安全という最も大事なポイントがすっぽり抜け落ちていたという事である。やはり、安いという事はなんらかのリスクを伴う。高いほうが必ずいいとは限らないが、安全を担保するにはお金がかかるものなのだ。

現役バスの運転手の話によると、この事故は、決して稀なケースではなく“疲れた”“眠い”なんて話はざらにあるそうだ。路肩の白線の上を踏むとガタガタと振動がするようになっているが、あの振動でハッとしたり、気づいたら幅が寄って隣の車に当たりそうになっていたりすることは当たり前で、身内には“高速バスだけは乗るな”って言っているともいう。

それでも、スケジュールや予算を考えた時、高速バスを利用することはあるだろう。そんな時には、自己防衛で、少しでもリスクを小さくするように考えておいたほうがいい。運転手の様子を観察しておくことも必要だし、安全な席を出来るだけ選択することも必要だ。

自動車工学の研究をしている大学の先生によれば、最も床面が強く作られているタイヤ上部の席が安全だという。振動が気になったり、足下が窮屈になったりして敬遠されがちな席だが、ホイールハウス(タイヤをガードする部分)が溶接工程によって彎曲形状を造っているため、あらゆる方向からの衝撃に強いそうだ。特に四つあるタイヤの中では、運転席の後ろにあるタイヤの上部の席が理論上は最も安全だという。また、運転席の背後は妨害行為から守るために強化プラスチックなどでガードされているので、衝撃ではじき飛ばされた時にもそれがストッパーとなる。普通の乗用車でも、運転席の後ろが一番安全だと話は良く聞く。

また、横転事故の多くは左側に倒れるケースが多いそうだ。前方が破壊されたり、左側に横転したりした場合、左前方のドアは使えなくなるため、対角線上にある非常口が脱出路のリスク分散につながる。こういったことから、非常口付近の席も安全を考える上では効果的かもしれない。高速バスの席を予約する時は、こんな事を考えて決めたらどうだろうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。