fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

高幡不動尊・あの世へ通じる石

2012年10月27日 | 日記

           

 本堂の屋根の胴葺きが張り替え作業をしていました。夕日に照っているこの屋根も、長い年月をかけ緑青の屋根になるのでしょう。    

   土方歳三

 家から近いと、いつでも行けるという気持ちがあり、結局年に数回訪れる程度ですが、立派なお寺です。お正月など、5日くらいまで人の流れが途絶えません。でも私が必ずここで立ち寄るのが

 上杉堂

 本堂の裏にあるこのひっそりとしたお堂の石です。これは、上杉憲顕(読みがいまいちわかりません)という武将を祀っているお堂で、この辺りは戦国時代は合戦の場にもなっていて、1455年に足利氏との合戦で傷を負い、ここへ逃れ自害した、その墓石とあります。これは民間信仰では、茶湯石・茶濯石(ちゃすすぎいし)とも呼ばれ、人が亡くなり、その百箇日のときにこの石にお茶とかけ忌払いの供養をするという伝承があったということです。あの世へ通じる石と思われていたのです。

 でも今回訪れて、あれ? こんな感じの石だったかなあと思いました。何かもっとゴロンとしたイメージを持っていて。記憶の中の石より平べったいというのが実態で、なぜか記憶が塗り替えられていたのでした。