fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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賢治の「下の畑」・高村光太郎筆の「雨ニモマケズ」の詩碑

2013年02月03日 | 日記

           

 この黒板のあった羅須地人協会の建物は、現在花巻農業高校の敷地内に移築されていますが、本来はこの地、北上市よりのへんぴなところにありました。

所在地 花巻市桜町4丁目 羅須地人協会跡

 今はもう畑もありませんが。

  「雨ニモマケズ」の詩碑

 高村光太郎筆の碑があり、この下には賢治の遺骨の一部もあるそうです。そのためでしょうか、脇には「供物などはご遠慮ください」とありました。

  死後発見された有名な手帖

 この詩の「サウイフモノニ私ハナリタイ」のそういう人について、辻桃子童子主宰が「童子」紙面で書いてくださいました。花巻出身の斎藤宋次郎という、クリスチャンだったため迫害されながら信仰を貫いた方です。賢治はこの人と交流があり尊敬していたということで、「銀河鉄道の夜」のカンパネルラが「おっかさんは私を許してくれるだろうか」と繰り返すのも、斎藤宋次郎がクリスチャンだということで、娘がいじめられ、それがもとで死んでしまったということが賢治の中で大きく残っていたのではないかということです。ジョバンニは父親が投獄されていて、友人にいじめられていました。なぜ投獄されていたのかということが物語には書かれていないのです。これは思想上のことだったのでは? 、斎藤宋次郎の影が登場人物のあちこちに見え隠れしていると考えると、とてもしっくりとくるのです。