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このごろ紐解いています。パラパラとめくって、目についたところを読むという読み方。
例えば「ホトトギス」大正15年12月号の句〈秋耕やあらはの墓に手向花 秋桜子〉という句について、高野素十が解釈をし、作者である秋桜子が虚子に促され自句を語り、そして最後に虚子が言及します。やはり虚子がどういっているのかが、肝心なところ。この句に対しては、これだけの景色及び感じを表そうとするにはよほど数多い言葉を費やさなければならぬのを巧みに17文字にしている。しかもできあがった句を見ると何等言葉に無理がなくてしかもその場合の情景がきわめて透明に描かれている点を偉とせねばならぬ。~とあります。
ふうん、なるほど。と思い、ここで本を閉じます。机の上に置いておいて、たまにこうやって読んでいる本です。しかしこの本を買ったのはだいぶ前、『ホトトギス巻頭句集』というのも同時に買ったのですが、一冊3000円。よく買ったなあ。(今ならアマゾンの中古で安く買えますね)「もとをとる」という考えは好きではないのですが、せっかく持っているのだから、勉強しなくては。