fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『ねこのたからさがし』(さえぐさひろこ)ー鈴木出版

2013年02月01日 | 本の紹介

                    ねこの たからさがし 低学年向け

 子どものころ育った家は、猫が常時数匹いるところでした。他に犬はもちろん、サルがいたり(ホント)、一時的に動物を預けられる家のようになっていました。タヌキ、カラス、リス、ワニ、ハムスター、ウサギ。思い出せるだけでも、そんな感じ。ただ犬猫以外は、逃亡していなくなったり、短い期間で死んでしまったり……。(動物愛護の方には叱られそうなこともありました。でも私は子どものころのそういう経験から、動物を飼うということはきれいごとではないという考えを持っています。いろいろな場合がありますけどね)

 猫はとにかく、常にいて、ゴロゴロといつも膝にいて、寝るときもいつもいっしょでした。私は子供心に猫は何か考えている。猫と話しができたらいいな。と真剣に思っていました。そのときの気持ちが童話を書くときのベースになっているといっても過言ではありません。ですから、この本を小学校1、2年のころの私が読んだら、きっとニマニマするだろうなと思いました。冒頭で主人公のひとりゆうくたんが、ガガジジジジ……と傘の先をひきずって歩くところも好きです。さて、ネコは宝をさがしだすことができるのか? ネコはなぜか大阪弁です。そこもおかしい。読んだ子どもが主人公と同化して楽しめる本です。