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昨年亡くなられた大野朱香さんへの追悼句が、並びました。
訃に嗚呼とのみ秋灯のあかあかと 小川春休
寒灯のひとつは消えてゐるやうな 板東くぢら
長き夜を君パックでもしてゐるか 田代草猫
姉死すと弟のはがき冬の月 辻 桃子
生前の句、先人の句をふまえた出色の句。
今号には、私は東北の被災地を詠んだ
えんえんと続く枯野や津波跡
神立つや校庭にまだ瓦礫積み あぶみ
を含む5句を発表しました。
これは、先日行った釜淵の滝(花巻)へ降りる道の近くにあった与謝野晶子、寛(鉄幹)の歌碑。言葉は遺ります。
今月号の「童子」、大会報告もいろいろ読み応えあるのですが、小学生俳人田代もえちゃんの俳句がいい!
うまくないでもまずくないきび団子
ばあちやんにたのまれて切る後ろがみ
教室の窓から見える消防車 田代もえ
2句目は、無季だけど、そんなのいいよー。ばっちりと二人の姿が見える。まさに三尺の童の句。あ、もえちゃんはもう三尺より大きいのかな? 芭蕉の「俳諧は三尺の童にさせよ」という言葉についても、宮脇真彦さんが言及しています。曰く、「子どもたらんとすることは、ラディカルな行為にほかなりません」ほか、いろいろ、うんうん。
きのうより、また少し蕾が膨らんできました。