辻桃子主宰、4才のときの絵。
(私と物干竿) 画家だったお父様といつも絵を描いてらしたということです。
新潟在住俳人くぢらさん(人間です)が、「童子新聞」で、句集『だだすこ』について触れてくださっています。くぢらさん、8月号で「日本が西洋文化と出会って生み出した最良のもののひとつがやや贅沢な日本の書籍。ありふれた文庫本でもその繊細さはアメリカのペーパーバックの比ではない。贅沢な句集の出版はそれ自体が文化的貢献」という論にて、句集『踊子』(篠原喜々 文学の森)、句集『これがかうなる』(舟まどひ 本阿弥書店)を揚げていました。そして今号では、「句集の進め(続)」としてリズナブル版ということで、『だだすこ』が登場したわけです。
これは本当に嬉しいことで。『だだすこ』は軽装版とはいえ装丁も立派で、一流出版社の句集に対して何の遜色もない。とも書いてくださっています。ウルウルとなります。
そう。立派なハードカバーの装丁の本、もっとどんどん出てほしい。でもそれができない人も、(つまり金銭的にね)やりようがあるということです。
くぢらさん、ありがとう。くぢらさんの句集もみんな待ってますよ! (絶対ここ、見てないけど)
今号では、年間の受賞者の発表がありました。一緒に句会をしていた仲間の受賞が、ことさら嬉しいです。みなさん、おめでとうございました。受賞の言葉と、自句10句、読み応えがありました。
山覚めて民生委員引き受けぬ 佐保田乃布(童子大賞)
雪折を杖に学問行者径 増田真麻(童子賞)
父の日や父の軍歌は低音で さいとう二水(桃夭賞)
新緑や水零しつつ鶏小屋へ 笠原風凜(桃夭賞)
初嵐過ぎていよいよ恋しかり 小林タロー(新童賞)
気に染まぬ服もありけり更衣 小倉わこ(新童賞)
桃咲くやその頃来よと言はれて来 高橋晴日(新童賞)
春立つやなにくそと押す車椅子 大久保りん(童子特別賞)
寝疲れといふ疲れありスィートピー 大久保りん
どこに座つてみてもひとりや夕端居 大久保りん
りんさん、95才でいらっしゃいます。私もまだまだウン十年がんばれるということかと思えます。私も「なにくそ」と、もうウン十年、がんばりたいです。
私は今号では、
山開き軸に小天狗大天狗
富士塚の頂もまた木下闇 あぶみ
を含む5句を発表しています。
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きのうの記事に書き忘れ。宝泉寺の「持ち上げ観音」は、願い事をしながら持ってみて、軽く持ち上がったときは願いが叶い、願いが叶わないときは重くて持ち上がらないというもの。これも普段は見ることができませんが、きっと見せていただけ、そして希望者には持たせてもらえるはずです。(前回歩いたときは、小学生の男の子、見事に持ち上げました)