fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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一葉茶(苦丁茶)

2013年11月11日 | 日記

               

 童子のMさんからいただきました。(これがかうなるのMさんではなく)この一枚の葉っぱにお湯を注ぐだけ。やがて葉が開いて、お茶が出ます。にがーい。口の中に苦みがすこーし甘みに変わる瞬間があり、それが癖になりそうです。調べてみたら、これでノンカフェイン。私は、夕方以降カフェインのはいったお茶を飲むと眠れなくなるので、ありがたいです。薬を飲んでいるような気分でもあり。なんでも中国では2000年前から皇帝が飲んでいたお茶なのだそうです。

 中国では生薬として、風熱(熱っぽさ)を解消し、頭痛や眼精疲労を取り、解毒作用があるとされている。そのため、風邪、鼻炎、目のかゆみ、赤目、頭痛の際に飲まれる。解熱、下痢止めにも効果的とされる。痰を取り、咳止めにもなる。気管支炎にも効果的であり、消化を助け、気力と記憶力を充実させると言われている。 

 というネットに出ていた記述に、後半が特に嬉しい私です。効いてくれれば……。

 で、一日飲んでいて、葉っぱを入れっぱなしにしていたら、苦くて苦くて(途中取りましたが)、でも頭の隅になぜか懐かしさがある。うーん、苦い。と思い、夜になって思い出しました! この苦さ、センブリ(千振)だ。子どものころ、祖母が電熱器の上に小さな薬缶を乗せていつもゲンノショウコ(現の証拠)やセンブリを煎じていたのですよ。お腹がすぐゆるくなる私はよく飲まされていて、ゲンノショウコのほうはまだよかったのだけど、センブリの苦さといったら! あれの苦さだ。なんといっても「千回入れても(振っても)まだ苦い」から「センブリ」なのですから。Mさん、祖母の思い出を思い出させていただきました。(味覚に鋭い方からしたら、一葉茶と千振、きっと違うのでしょうが)

 そして、祖母にも、子どもだからって、喜ぶものばかり与えるのではなく、あのセンブリの苦さを味合わせてくれていたことに、いまさらながら感謝です。(←これって、本のことでも言えるのでは? と思ったりして)現の証拠で治らなかったら千振登場でしたっけ。そういえば、熱とか出たら病院に行ったけど、お腹をこわしても行かなかったような。ビオフェルミンや正露丸も飲んだけど。