例年以上に、テレビでは特集が組まれ、本もいろいろ出ているようです。
きな臭い情勢になり、「戦後」という言葉が終わることのないようにという発言も聞こえています。戦争が始まると、もう戦後ではなくなってしまう、そういうことにならないように、ということですね。
あちこちで展示会などもあります。
多摩センターのパルテノン多摩でも、「写真で見る日本の戦後・報道写真家福島菊次郎の視線」という展示をしていました。(すでに終了)現在94歳で、お元気に活躍されているとのこと。戦後すぐから広島で取材を開始し、活動されてらっしゃる方のようです。これまで全く知りませんでした。知らないところで、戦い続けてらっしゃる方が大勢いらっしゃるのです。
広島の写真、ベトナムの枯葉剤の影響を受けた子どもの写真などもありました・・・。
8月になると浮上するこれらの映像や記事を、ちゃんと受け止めて、頭と心に刻んでおきたいと思います。
「永遠のゼロ」もテレビでやっていました。あれは本も読んでいて、その際ラストはちゃんと泣かされたのですが(本のほうね)、映画はどうもきれいに作られすぎているかなあ。岡田くん、好きなんですけどね。(でも、大河で主演したあたりから、微妙かなあ。木更津キャッツアイやタイガー&ドラゴンのあたりが一番よかった)
「永遠のゼロ」は一部で戦争賛美の映画と批判されているようですが、それに関してはそんなことはなく、ちゃんと戦争批判にはなっているとは思います。でも、何かがひっかかっています。なんだろうか。
と、考えて。
うーん。物語として、いろいろな人に宮部のことを尋ねてまわるのですが、ラストで祖父が:::という事実が判明し、感動! というのが、実は不自然。孫達に事実を伝えたいと思っているなら、もっと早くに(自分だって年なのだから、いつ死ぬかわからない)自分から伝えるのが自然なのでは? と思ったのですが。それかなあ。
あと、たぶん作者の発言に対する嫌悪感があちこちで言われていることも、影響されているように思います。作者と作品は切り離すことはできませんからね。

ある日の夕日