"寝たふりをして父をみおくる” 2015-06-17 16:39:34 | 俳句&短歌 トラックのエンジン聞こえる午前一時 寝たふりをして父をみおくる 井関大輝 行ってらっしゃい…言葉を飲み込み、布団を被る。 父への尊敬、父への感謝…分かっているけど、なんだか恥ずかしくて言えない。 「寝たふり」が読むものの心を抉る。 この歌は池田町の短歌大会で最高の町長賞となったもので、短歌5月号に載っていた。 作者は小学校六年生。 公民館に展示されると、大きな反響を呼び、役場に感動のハガキが届く。 この歌の前に静かにたたずみ、涙する男性もあったとか… 一首の作品が人の心を揺り動かす…