
山梨市にある根津記念館での吟行。一日俳句三昧だった。
当日は、ちょうど前日の真夏日とは打って変わって梅雨曇り、
なんと俳句日和な…
この広々とした庭園は、季節の草花が咲き、亀や鯉が泳ぐ小川が流れ、
茶室の前庭には蹲踞が据えられ、ちょろちょろと水が流れている。
庭だけを管理する職人がいて、今では見られないような絶滅危惧種の
草花もみられ、出来るだけ自然に近い庭園を形作っているそうだ。

郭公の声跳ね返る木々の間も ume
午後は句会だ。シ~ンと静まり返った中に、郭公が鳴きだした。
なんとタイミングのいいこと…
指導者の井上先生は俳誌「郭公」の主宰だ!

庭園には、笛吹川という名の小川が流れているが、
鯉が半夏生という植物を揺れして泳いでいる。
根が白い睡蓮に似た河骨という植物も群生していて、
それが魅力的だったのか、この日の句は半夏生と河骨が多かった。