小梅を漬けた。
カリカリで、紫蘇の香りがする梅が恋しくなった。
表題の俳句は、知る人ぞ知る鈴木真砂女の句である。
鈴木真砂女(すずき まさじょ、1906年11月24日-2003年3月14日)は
昭和期の俳人で、波乱万丈の人生を送っている。
彼女のファンは多い…
夫の家出、離婚、義兄との結婚、不倫…そして家をでて、
小料理屋の女将として96歳の生涯を終える。
色々ありすぎるのでざっくり書いて見た。
興味のある方は自分で調べてみて…
令和の時代を迎え、誰もが平成の時代は良かったという。
しかし、真砂女の時代の女たちは苦労したのだ。
そういった中で俳句を(短歌)を作り続けた人にはとても勝てない。
ぬくぬくと何の不自由もなく育った私達は果たして作品を作っていいのか…
なんて思ってしまう。
真砂女の句には小料理屋をやっていた関係か魚がよく出てくる
「落雷の近しと鰺を叩きけり」
「なりはいや鰺を叩くに七五調」
「鰤(ぶり)の腹むざと裂かるる年の暮」
「秋刀魚焼く煙りの中の割烹着」
そして晩年こんな句もある
「突然死望むところよ土筆(つくし)野に」
「手術台へ俎上(そじょう=まないた)の鯉として涼し」
「倖せはわがつくるもの衣更え」 真砂女