
プレバトで辛口コメントしている夏井いつきさんの、
新刊書を読んでみた。
これは、今までのような初心者向けのノウハウ本ではない。
俳句と写真、それにまつわる文章が一体化し、その文章がとてもいい。
設問1春の野菜を三つあげよ 夏井いつき
これも俳句か…
自宅の裏に小さい畑を耕し、いろいろな野菜を植えた。
春菊、からし菜、サニーレタス、イタリアンパセリ、ニラ
これらは、夏井一家の食卓を飾り、
取り立てという贅沢を味わっている。
このことも、夏井さんは俳句にしてしまう。
もし、この中の一つでも当てたら何かご褒美が貰えるのかナ

緑陰のひかりの窓に祈りけり 夏井いつき
今や俳句は作る人のものだけでなく、
ただ読んで楽しんでいる人もいる。
夏井さんの元にこんなハガキが届いた。
「55歳で永眠した女性、足掛け18年間癌との闘いだった。
その臨終の枕元に「おウチde俳句」の本が置かれていた」
この俳句には、この文章が添えられている。
ちょっとイイ話である。
全国には、俳句で励まされている人がどれだけいるだろうか…
夏井さんはこの本について、
この本は、俳句とと共に生きる私の「喜びの遊び」を
綴ったものだと言っている。
久しぶりに見ごたえのある本に出合った感じだ。