梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

社会的現象の俳句~暗喩

2020-07-15 15:17:37 | 俳句&短歌

今日、家に帰ると、こんな場面に出くわした。
ぽつんと取り残されたリカちゃん…
一瞬、異空間にいるような気分になるが、
誰かがいた気配がして、その後、ほっこりとした気分になるのだ…

7月から俳句の句会が再開された。
昨日もあったが、
この句会はのんびりと田舎暮らしの高齢者が多く、
出された俳句もいつもと変わりなく、
その日常を詠んだものが多い。

世の中には、今の社会的現象を詠んだ句が多く溢れている。
時代に乗り遅れないように…
今の起きていることを忘れないように…
と、色々な理由があるが、
同じような句ばかりになってしまうのは否めない。

俳句には暗喩というやり方がある。
直接マスクとか言わない
「ものに託して言う」というやり方だ。

「海に出て木枯らし帰るところなし」 山口誓子

これは、戦争中に行きの燃料だけを積んで
敵に突っ込んで行った特攻隊の事を詠んだものだと聞いている。
悲しい比喩だが、分かる人が分かればいいという解釈だろう。

季語を詠むことが本来の俳句だが、そればかりではなく、
時には社会現象を詠みたいと思うこともあるだろう。
その時には、暗喩で詠む…
ちょっと難しいかもしれないが、それも挑戦だろう。