梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

プレバト俳句~台所俳句

2021-06-25 09:36:17 | プレバト俳句


 題:ただ今のお待ち人数
1位才能アリ 加藤登紀子 やりくりも万策尽きて梅雨ごもり
2位才能アリ 犬飼貴丈 躓いて割れたスマホや夏の空
3位才能無し ハラミちゃん 初夏快晴凍てし指先舞台袖
添削 舞台初夏 いま緊張に 冷ゆる指

2ランク昇格名人4段 ◆千賀健永(Kis-My-Ft2)
  宵宮の慈雨は屋台の人波へ
永世名人34句目に掲載決定 ◆梅沢富美男
  百物語最後の鏡に映る物

この題をどう解釈し、一句にどう読み込むか…
作るまでとても考えさせられる題だ

今回は、一位の加藤登紀子さんの句をから、
「台所俳句」について書いて見ようと思う

大正時代、高浜虚子は「ホトトギス」誌上に、
「台所雑詠欄」を作り、多くの女性俳人を輩出した

当時、家内という言葉があるように、
その頃の女性は家の中にいるもので、
加藤さんのような句も多く投稿された

後に、ここの投稿欄からは多くの女性俳人が誕生したが、
杉田久女はその最たるものだった

杉田久女に関する記事を一部抜粋すると
~波乱万丈で太く短い一生を送った久女は、
多くの誤解を生んで実際とは異なる久女伝説が残っていた。
松本清張をはじめ小説の題材にされることも多かったが、
1986年に田辺聖子が真実の姿を、
「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」
を刊行し、汚名を返上することができた。
翌1987年にはドラマ「台所の聖女」(NHK)
において、樹木希林さんが主演した。~

誰もが楽しく俳句を作れるような今の時代になるまで、
その時代背景もあり、
たくさんのドラマがあったことを知って欲しい
夏井先生も、プレバト俳句に至るまでには、
波乱万丈な生き方をしているのだ

「台所俳句」があった時代を通し、俳句の歴史について、
勉強してみるのもいいのではないだろうか…