旅人と我名呼ばれん初しぐれ 芭蕉
題:ドライブスルー
1位71点 RG(レイザーラモン) 星の入東風今夜の恋をくれた人
添削 星の入東風よ今夜の恋ひとつ
2位70点 矢花黎(7 MEN 侍) 助手席でポテト抱える息白し
添削 助手席へ渡すポテトや息白し
3位35点 勝俣州和 冬の朝我慢しきれずはしご芋
添削 ドライブスルー冬のポテトをはしごして
4位30点 松嶋尚美 初雪日湯気たつ郷まで道中宴
添削 初雪の道中楽し温泉へ
1つ後退 ◆横尾渉(Kis-My-Ft2)
冬の星信号待ちのポテト2本
添削 ポテト2本信号待ちの冬の星
1つ後退 ◆藤本敏史(FUJIWARA)
時雨るるやジュニアシートで待つポテト
添削 時雨またジュニアシートに待つポテト
永世名人48句で掲載ボツ ◆梅沢富美男
小さき手のピクルスつまみ出す小春
添削 ピクルスはパパに小春のハンバーガー
ドライブスルーの兼題は難しかったのか、全ての句に添削が入った
そして、7句のうち4句がポテトを詠んでいる
どうしても写真があると、狭い範囲の発発想になってしまうのかナ
名人はなべて後退かボツ句になった、珍しいことだ
さて、今日は、藤本敏史名人の季語「時雨」について書いて見よう
時雨またジュニアシートに待つポテト 藤本敏史
たまたま、当日句会があり、兼題が「時雨」だった
時雨はさっと降ってあがり、継続し、しばらく降り続く雨。
冬の初めから中ごろ、山から山へ移動する。対岸は日が当たっていたりする。
句会の井上先生が資料を用意してくれたので、少しだけ載せてみよう
時雨と言えば芭蕉、芭蕉は12月11日に没しているが、
その日を時雨忌と呼ばれている
初時雨猿も小蓑をほしげなり 芭蕉
《初時雨の旅の厳しさと心の弾みを詠み、読者を風雅へ誘う。
人生の詠嘆から一歩出て、感覚的に時雨を詠む》
こういった背景を勉強することによって、季語の本質を分かってくる
この日出された時雨の句は一つ残らず井上先生が講評してくれた
様々な時雨のシーンが登場したが、
やはり最後は芭蕉に行きつくのかナと思う