梅さんのかわら版.umelog

甲州市~甘草屋敷

プレバト俳句~鍋つゆ売り場

2024-02-02 11:09:43 | プレバト俳句

ちゃぶ台に干支の過ぎたる祝箸 梅沢富美男

題:鍋つゆ売り場
 才能アリ1位70点 高橋真麻
    片言の子の猫舌と鱈の鍋
 添削 片言の子の猫舌と鱈鍋と
凡人2位60点 勝俣州和
    無事願いかかあと待ってる三平汁
 添削 無事帰港願うかかあの三平汁
凡人3位55点 宮田俊哉(Kis-My-Ft2)
    牛鍋の〆のおうどん捜索隊
 添削 牛鍋の〆のうどんをさぐる箸
才能ナシ4位25点 ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)
    鍋囲う笑顔思いて出汁選び
 添削 鍋の出汁選ぶ売り場や冬の夕
才能ナシ5位20点 加藤ローサ
    よーいドンおしくらまんじゅう鍋の夜
 添削 おしくらまんじゅうみたいに寄せ鍋を囲む

現状維持 ◆森迫永依
    商談の中華テーブル窓凍てる
 添削 窓凍つや商談中の中華卓

特別永世名人なのにガッカリ… ◆梅沢富美男
    ちゃぶ台に干支の過ぎたる祝箸
 添削 かしましや干支の過ぎたる祝箸
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お題は鍋のつゆだが、鍋はそれだけでは季語ではなく、
三平汁というように具体的に鍋の種類を入れて使う

今回、鍋で検索すると「社会鍋」と言うのが沢山出てきた

 大胆に銀一片を社会鍋  飯田蛇笏
 十円の銭の音鳴る社会鍋  石川桂郎

このような句だが、この社会鍋とは、食べ物の鍋ではなく、
慈善団体が年末に行っていた募金活動で用いる「募金を入れるための鉄鍋」のこと
随分前のことなので、今の人たちは殆ど知らないと思うが、
こうして募金活動していた時代が確かにあった
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 二三本葱抜いて来し牡丹鍋  廣瀬直人
 牛鍋に下仁田葱の奢りかな  瀧春一
 牛鍋に箸ふれ合ひてより親し 石黒澄江子

直人句や春一句のように、風土詠も良い
実際、我が家でも春菊を一坪菜園で作っているのでこのようにして使う
とっても新鮮な感じがして美味しそうな鍋だ
こういう句には誰も太刀打ちできないだろう

又、コロナ禍以前は、澄江子句のような場面も多くみられた
楽しそうな場面が浮んでくる
臨場感があってよい句だなと思う