角川「俳句」の4月号は保存版と言ってもいい
現在俳句時評④で、
西村麒麟が書いている葡萄の花は必見である
西村麒麟は、1983年生まれの若手俳人で
メキメキと頭角を現し、新人賞や角川俳句賞等総なめしている
このページを開いた時、
何事が起きたのかと思うような書き出しだった
どうやら、リストラにあったようだ
職を無くし、どうやってこれから俳句を作っていくのだろう
そんな中での今回の執筆
結社誌「ホトトギス」と「雲母」の時代から紐解き
飯田龍太、福田甲子雄、廣瀬直人について書いている
「僕は甲子雄俳句が優れているのは、
生や死に対して敏感に反応出来る確かな手腕と、
その詩情であると思う。龍太俳句の持つ鋭利な部分、
あたたかな人間臭さを濃厚に受けついでいる。」
と、福田甲子雄信奉者として書いているが…
umeさんが注目したのはこの後の廣瀬直人論だ
二人を比べてみて、直人俳句には全く関心が無かったのだが
「もっと早く読むべき作家だったと後悔した」
「くよくよしたところが全くない世界で、
山で深呼吸するような気持のよい俳句だ」
と絶賛している
本当に残念なことに、umeさんが俳句を始めた時には
廣瀬先生は、体調を崩して間もなく白露は廃刊した
今、umeさんはこの直人俳句の元で学んだ弟子の先生に
師事している
最近になって、この師が直人俳句を色濃く継承しているなあ
と感じるような幾つかの句に出会った
それは、見た瞬間に本当に感動したのだが
この西村麒麟の文を読んで、それを意識したかもしれない