タラップを降りてバスまで歩く秋 藤本敏史
題:乗り物のドリンク
1位才能アリ71点 小宮山雄飛
缶酎ハイプシュッ車窓に鰯雲
2位才能アリ70点 山崎怜奈
郷の駅コーヒー香る星月夜
添削 星月夜コーヒー香る郷の駅
3位凡人65点 知花くらら
千筋なる月光伸びて珊瑚礁
添削 千筋なる月光珊瑚礁しづか
4位凡人48点 市川紗椰
単線のカーブに耐える月見酒
添削 月の単線卓に傾くワンカップ
1級で現状維持 ◆犬山紙子
車窓のぬるいお茶行けない二学期
添削 行けない二学期水筒のぬるいお茶
永世名人29句目に掲載決定 ◆藤本敏史
タラップを降りてバスまで歩く秋
永世名人藤本の掲載決定の句は力が抜けていて、とても良い句だ
プレバトでは、みんな結構力んで作りがちだが、
この句は淡々と作っていて良い。
こういう句の良さが分かり、作れるようになるのには数年かかる。
umeさんも、今ようやっと結果が出て来たところだ
さて、今回は、語順につて考えてみよう
山崎怜奈と犬山紙子の句は、語順が入れ代わっただけの添削
これは我が句会でもよくあること
umeさんも何度となく指摘された
季語を先に持って行くとか、
有効的な言葉を先に持って行くとか…
理由は様々だ
作った後、しばらく置いてから見直すとか、
「舌頭に千転する」と言う言葉があるが、何度も繰り返し読んでみるとか…
そうすると見えてくるものがある