次こそはと捲る浴衣にはぜる水 植田紫帆(オダウエダ)
題:金魚すくい
1位71点 植田紫帆 次こそはと捲る浴衣にはぜる水
2位35点 (70点から減点) 鈴木絢音(乃木坂46)
琉金の絵はがき二枚かき氷
添削1 かき氷さくさく絵はがきは琉金
添削2 絵はがきを買う琉金とかき氷
3位30点 石塚英彦 夏祭り金魚に心すくわれて
添削 生き難き時代金魚はいきいきと
4位10点 望月理恵 秋ちかし予期せぬ家族赤い君
添削 あっさりと家族となりぬ出目金魚
4級へ1ランク昇格 ◆犬山紙子
私のいない部屋長生きの金魚
名人10段へ1つ前進 ◆横尾渉(Kis-My-Ft2)
浄水場の金魚懐メロのサビ
名人10段へ1つ前進 ◆藤本敏史(FUJIWARA)
金魚鉢金魚のいなくなる屈折 藤本敏史
金魚玉金魚をふっと消す角度 辻田克己
2位の鈴木絢音の句について見てみよう
琉金の絵はがき二枚かき氷
これは字ずらでは分からないが、金魚もかき氷も絵はがきだという
みんな、この説明にあっつと言う顔をした
何故ならば、俳句では絵に描かれたものや作り物は論外なのだ
金魚は生の金魚を詠まなければならない
umeさんも最近その間違いを犯した
兼題は翡翠だった
翡翠の絵手紙が届く日曜日というような句だった
それを選んでしまったのだ
俳句作りにとってこれは絶対やってはいけないこと
それを選んでしまったことは痛恨のミス
ぼ~ッとしているとこういうことになる
名人は軒並み昇級と前進だが、破調が多い
犬山にしても横尾にしても句を真っ二つ切って取り合わせとしている
何だか、やっぱり梅沢永世名人の言う通り、定型がいいなぁと思う
調べがあまりよくない
藤原の句は類想類句を指摘されている
この場合、やっぱり最初に作った人の勝
類想類句は山ほどあるので、日々新たな発見が必要なのだ
我が句会は山や川のある土地に住み、田んぼや果物つくりの名人ばかり
だから、思いかけない句がでてきて新鮮だ
いつも楽しみなのだ…